ボローニャから販売されている非常食は、『缶deボローニャ』と『備蓄deボローニャ』の2種類。どちらも災害時の備蓄として優れていますが、名称が似ていることなどからその違いがよく分からない方は少なくありません。
本記事では、両者の違いを深掘りしていき、特にどちらが非常食としておすすめかを結論付けます。高品質の非常食を探している方は、ぜひ最後までご覧ください。
ボローニャとは?
ボローニャとは、京都祇園発祥の食パンメーカーです。
当時珍しかったデニッシュパンを販売したことで話題となりました。
今やデニッシュパンだけでなく、様々なパンを製造する行列のできる人気店です。
近年では結婚式の引菓子やギフト、ちょっと贅沢な自分用の食パンなど、幅広いニーズで人気を集めています。
ボローニャが手掛ける非常食
デニッシュパンのメーカーだったボローニャが非常食を手掛け始めたのは、2004年に新潟県を襲った中越地震がきっかけです。
多くの被害を出した震災を見て、ボローニャとして何か被災地にできることはないかと考え、非常食である「缶入りのパン」である缶deボローニャ製造します。
商品開発に2年を要しますが、「非常時こそ美味しい物を」という想いのもと、海上自衛隊への導入を皮切りに知名度が向上。2007年に一般発売を開始するに至ります。
さらに8年後の2015年には、備蓄deボローニャも販売開始。ボローニャの二大非常食として、知名度と人気を獲得していきます。
缶deボローニャと備蓄deボローニャの違い
缶deボローニャと備蓄deボローニャは販売時期が異なりますが、それ以外にも相違点は多くあります。
・パンの種類
・賞味期限
・味のバリュエーション
・販売価格
それぞれ見ていきましょう。
パンの種類
缶deボローニャはデニッシュパンであるのに対し、備蓄deボローニャはブリオッシュタイプのパンです。
デニッシュとは「デンマーク」のことを指し、元々デニッシュパンはデンマーク発祥とされています。特徴は、小麦粉、卵、牛乳、砂糖、イーストなどで練った生地に、バターやマーガリンを折り込み、それらを層で成形していくパンのことです。
ブリオッシュはフランス発祥の伝統的なパンであり、パン生地の中でも最もリッチな製造方法であるとされます。
リッチといわれる理由としては、バター、卵、砂糖を通常のパン以上に使用するからです。備蓄deボローニャの軽くふんわりとした食感も、非常食には珍しい口当たりの良さを感じることができます。
▼パンの種類の違い
○缶deボローニャ:デニッシュタイプの缶パン
○備蓄deボローニャ:ブリオッシュタイプの缶パン
賞味期限
缶deボローニャの賞味期限は製造日から3年6ヶ月であるのに対し、備蓄deボローニャの賞味期限は製造日から5年6ヶ月です。
地震や台風などの災害はいつ発生するか予測できないため、賞味期限が長いに越したことはありません。
その観点からすると、8年後に販売された備蓄deボローニャの賞味期限が2年も長いことから、ボローニャの企業努力が伺えます。
▼賞味期限の違い
○缶deボローニャ:3年6ヶ月
○備蓄deボローニャ:5年6ヶ月
味のバリュエーション
缶deボローニャは、プレーン・メープル・チョコレートの3つの味から選べるのに対し、備蓄deボローニャは、プレーン・メープル・ライ麦オレンジの3種から選ぶことができます。
両者の共通点はプレーン味とメープル味ですが、チョコレート味は缶deボローニャのみ.
ライ麦オレンジ味は備蓄deボローニャのみ選択可能です。
缶deボローニャのプレーン味は癖のない優しい味で、老若男女問わず愛されるでしょう。
メープル味は香りが良く、一般的なメープルパンと遜色ありません。チョコレート味は甘くスイーツ感覚で食べられるため、非常時でもやすらぎの時間を与えてくれます。
備蓄deボローニャのプレーンも癖のない優しい味、メープル味も口に入れた瞬間豊かな香りが広がります。
また、ライ麦オレンジ味は、ライ麦の香りとオレンジの爽やかな香りが相まって、リラックス効果も期待できるでしょう。
非常時であっても飽きが来ない、バリュエーション豊富な味を選べるので、「非常時こそ美味しい物を」というコンセプトをまさに体現しています。
子どもにはメープルやチョコレートを、大人にはプレーンやメープル、ライ麦オレンジを、などといったように、好みに合わせた味を楽しみましょう。
▼味のバリュエーションの違い
○缶deボローニャ:プレーン・メープル・チョコレート
○備蓄deボローニャ:プレーン・メープル・ライ麦オレンジ
販売価格
販売価格は、賞味期限が長いことなどを要因に、備蓄deボローニャの方が高くなっています。具体的には以下の通りです。
▼販売価格の違い
○缶deボローニャ
・6缶セット(各味2個入り):本体価格2,960円(税込3,197円)
・12缶セット(各味4個入り):本体価格5,740円(税込6,199円)
・24缶セット(プレーン味):本体価格11,040円(税込11,923円)
・24缶セット(メープル味):本体価格11,040円(税込11,923円)
・24缶セット(チョコレート味):本体価格11,040円(税込11,923円)
○備蓄deボローニャ
・6缶セット(各味2個入り):本体価格3,100円(税込3,348円)
・12缶セット(各味4個入り):本体価格5,880円(税込6,350円)
・24缶セット(プレーン味):本体価格12,000円(税込12,960円)
・24缶セット(メープル味):本体価格12,000円(税込12,960円)
・24缶セット(チョコレート味):本体価格12,000円(税込12,960円)
缶deボローニャと備蓄deボローニャの共通点
様々な違いがある缶deボローニャと備蓄deボローニャですが、共通点もあります。
保存方法
どちらも常温にて保存が可能です。
非常食として活用するためには、保存方法が常温であることは必要不可欠。その基準を、どちらも満たしているということになります。
缶切りや調理が不要
どちらもプルトップ式の缶を開けるだけで食べることができるため、缶切りが不要です。
また、温める必要がなくそのまま食べられるため、非常食には最適といえます。
パンに直接手が触れず衛生的
どちらもマフィンカップに入っているので、直接パンに手が触れることはありません。災害時は十分に手が洗えないことは珍しくなく、衛生面には気を付けなければなりません。
この点からも、缶deボローニャと備蓄deボローニャはいずれも衛生面に気を遣った商品だということが分かります。
情報参照元:
どちらが非常食・備蓄におすすめ?
では、缶deボローニャと備蓄deボローニャではどちらが非常食・備蓄におすすめなのでしょうか。
結論
賞味期限が2年も長いメリットを有する、備蓄deボローニャに軍配が上がります。やはり非常食・備蓄としては、賞味期限の長さは最重要項目です。
しかし、缶deボローニャの3年6ヶ月も、非常食としての期間は十分に満たしており、
決して短いわけではありません。そういう意味では、どちらも非常食としては優れています。
おすすめは備蓄deボローニャですが、例えばチョコレート味が欲しい、といった場合には缶deボローニャでの購入でも良いかと思います。
非常食以外の楽しみ方
缶deボローニャと備蓄deボローニャは、自分用の非常食として購入する以外の活用方法もあります。
例えば、ボローニャ公式ではアウトドア食としての利用を推奨しています。
パンとしても十分美味しいシリーズであること、常温で持ち運びが可能なこと、そして衛生的なので手が汚れていても問題ないこと、といった理由からおすすめです。
最近人気が高まっているグランピング、キャンプ、登山のおともにいかがでしょうか。
また、大切な人への非常食プレゼントも良いでしょう。
備蓄の用意は防災の中でも軽視されることが多いです。
大切な人を非常時に守るために、こちら側から送ってあげると喜ばれるでしょう。ブライダルの引き出物や出産祝い用に「オリジナルラベル」で世界に一つだけのボローニャパンを作ってギフトにすることも可能です。
https://bologne-shopping.com/shopbrand/ct19/
https://www.ozmall.co.jp/bousai/article/30232/
<<さいごに>>
非常時の備蓄として非常に優れた缶deボローニャと備蓄deボローニャ。
いくつかの違いはありますが、どちらも優れた非常食であることは確かです。ぜひボローニャのパンで、非常時に備えましょう!