「三位一体となり、DXで業務適正化を図る」ららぽーと沼津/『TERAS』導入事例

「三位一体となり、DXで業務適正化を図る」ららぽーと沼津/『TERAS』導入事例

株式会社テラモトが提供する、センサーでゴミ箱の堆積量が把握できる『TERAS BOX』とトイレの混雑状況やトイレットペーパーの残量等が把握できる『TERAS PLACE』。

 

ららぽーと沼津での導入から約1年半が経過し『TERAS』はいかに活躍しているのか。

 

導入をした東京美装興業株式会社の高橋氏と三井不動産商業マネジメント株式会社ららぽーと沼津オペレーションセンターの齋藤氏に導入の経緯や効果について話を聞きました。

 

ららぽーと沼津の特性と課題

静岡県沼津市にある、ららぽーと沼津は全国区の人気店から地元の名店まで幅広いジャンルの200以上の店舗が集う大型商業施設です。

 

TERAS BOXはフードコートにあるゴミ箱に設置。

TERAS PLACEの仕組みを活用し、紙コップ(ディスペンサー10箇所)の使用状況を確認しています。

 

▲フードコート10か所に設置し、ゴミ回収の無駄をなくす

 

商業施設の清掃は、お客様が決めた仕様書に沿って行うのが一般的です。

しかし、平日と土日祝日ではお客様の人数も大きく変わるように、当然ゴミの溜まり方も日によって変わってきます。

 

そのなかで、毎日同じ仕様、同じ回数で清掃を行うのは、効率的な方法とは言えません。

 

また、近年は新型コロナウイルスの感染拡大により管理のあり方が変化してきており、必要な時に必要なだけ作業を行うオンデマンド管理が求められるようになってきています。

 

ららぽーと沼津の運営管理を行なう三井不動産商業マネジメントも、社会の変化に合わせて事業見直しを進めていたと言います。

 

長い信頼関係で導入はスムーズに進行

DX化を図り、限られた人数で効率的に施設管理業務や清掃業務を進められないか、ららぽーと沼津の統括管理会社である東京美装興業に相談したところ、提案されたのがごみの回収量を可視化できるTERAS BOXでした。

 

また、他の施設でも混雑時にトイレに列ができてしまうことの課題や防犯対策として、お客様に使用状況を可視化、案内できるツールはないかとのことでTERAS PLACEの提案も同時に行われました。

 

▲まずはトイレの混雑緩和を目的にTERASを導入

 

「TERASを提供している株式会社テラモトとは清掃資機材購入などで付き合いが長く、ららぽーと沼津ではテラモトのゴミ箱を納入いただいています。

 

弊社のおかれている状況をご理解いただいており、安心して導入を進められる印象を受けました」と高橋氏。

 

▲東京美装興業株式会社の高橋氏

 

東京美装興業から提案を受けた三井不動産商業マネジメント側も、「コスト削減だけでなくDXを取り入れた業務効率化にもつながるのなら」と快諾、導入を進めることになりました。

 

話し合いを重ねニーズに合ったサービスを実現

今回のTERAS導入にあたりテラモトの担当者は何度も現場を訪問、話し合いを重ねながら進めてきました。

 

「テラモトさんと一緒に施設の特性やニーズにあった製品にアップグレードできる体制にあったことが導入の決め手になりました」と高橋さんは話します。

 

TERAS BOXとTERAS PLACEは2021年から導入を開始。当初はゴミの溜まり具合とトイレの混雑状況の確認を目的として、TERAS BOXは共有通路のゴミ箱に、TERAS PLACEは1階トイレに設置し効果を検証することになりました。

 

TERAS BOXの導入によりゴミの容量や回収頻度を可視化でき、設置されたゴミ箱の容量が適切かどうかの判断ができました。

 

また、TERAS PLACEも同様にこれまで見えにくかったトイレの使用状況や、どこのトイレがよく利用されるかといった混雑状況を把握できるようになりました。

 

そこで、2022年は前年の経験と実績を踏まえて仕様変更により人員を削減したフードコートの業務効率化を図るため、フードコート内にあるゴミ箱にTERAS BOXを設置。

 

TERAS PLACEに関してはトイレで使用するなかで、高橋氏は他にも活用法があるのではないかと感じていたそうです。

 

その仕組みを活かしてフードコートの紙コップの補充作業の効率化が図れないかテラモト側に相談したところセンサーで紙コップの残量を確認できる、新たなサービスを開発・提供してくれたとのこと。

 

▲一見普通のゴミ箱だが……

 

▲中にはセンサーが

 

▲紙コップの残量もセンサーで計測

 

▲シンプルな管理画面で混雑状況やゴミの堆積状況を一目で把握できる

 

▲ゴミの溜まったタイミングでアラートを確認。回収作業に向かう

 

結果、ゴミの溜まり具合や紙コップの残量がメールアラートやスマートフォンなどの端末を使って簡単に確認ができるようになり、今までは感覚で行っていたゴミの回収や紙コップの補充の効率化を図ることに成功。

 

「作業の効率化が図れ、空いた時間で他のお客様へのサービスにもあてれるようになりました」と高橋氏。

 

▲三井不動産商業マネジメント株式会社の齋藤氏

 

齋藤氏も「導入したことで今まで気づけなかった、適性化された正しい作業に気づくことができました。

コスト削減というよりも、適正化を図るために他の施設でも導入は必要だと考えています」と言います。

 

三位一体を確立し、今後もDXを進めていく

TERAS導入と活用により、フードコートの業務適正化ならびに効率化を図ることができました。

 

ただ、現状をゴールとは捉えず、今後も出てくるであろう課題の解決を推進していく姿勢を見せる高橋氏と齋藤氏。

 

そして、業務改善やDXを含む新たな取り組みを進めるためには三位一体の関係性が大事になってくると高橋氏は話します。

 

「今回のTERAS導入では、テラモトさんの協力もあり、既存のものではないアップグレードしたサービスを活用することができました。こんなふうに業務を改善したいという現場の声と、メーカーの豊富な知識が合わさることで新たなDXが実現できると考えています。

 

TERASの導入により業務の効率化やDX化を推進するためには、運営会社の三井不動産商業マネジメント、施設管理会社の東京美装興業およびパートナー会社、そして、メーカーであるテラモトの多大な協力により成り立っている案件だと思っています。

 

今後は、メーカーのテラモトも含む新たな三位一体の確立を目指し、経年優化の施設づくりに貢献できればと」と、インタビューを締めくくっていただきました。

 

取材先

■導入現場紹介
ららぽーと沼津

 

2019年10月オープンの大型商業施設。3階建ての建物の中にはファッション、インテリア、グルメなど200以上の店舗が入り、静岡県東部初出店となるお店が半数以上を占める。

愛鷹スマートICほか複数のICが隣接する利便性に優れた立地、沼津駅からはバスも運行されるなどアクセスもしやすい。

 

■運営会社紹介
三井不動産商業マネジメント株式会社

1981年に開業した「ららぽーと船橋ショッピングセンター(現ららぽーとTOKYO-BAY)」の商業施設運営・管理事業から始まり、その後は、「リージョナル型ショッピングセンター」「アウトレットモール」「ライフスタイルパーク」「都市型商業施設/公園一体型商業施設」など70を超える多種多様な施設を受託。

 

お客さま、ご出店者さま、地域のみなさまに愛され、時とともに魅力の高まる商業施設運営を展開。

 

■管理会社紹介
東京美装興業株式会社

東京都新宿区に本社を置く総合ビルメンテナンス会社。

 

「建物・人・生活にやすらぎと豊かさを生み出す」を経営理念に掲げ、お客様第一主義をモットーに多様化するお客様ニーズの変化に対応するため、ビルメンテナンスを中心に、ファシリティマネジメント、プロパティマネジメント、ビルエンジニアリングを展開。

 

 

問い合わせ先

株式会社テラモト TERAS事業部

創業95周年を迎えた清掃用品、人工芝などの環境美化用品総合メーカー。

 

2020年には自社のプロダクトとIoTを掛け合わせてメンテナンス作業のDX化をサポートする新規事業『TERAS』を展開。

 

快適でクリーンな生活環境の創造を追求し、地球環境との調和をテーマに社会の発展に貢献し続けている。

 

メールでお問合せ:info@t-teras.jp

お電話でお問合せ
東京本社 千葉県市川市欠真間1-8-23
電話:047-315-6153

Builpo イプロス特設サイト(テラモト)
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TERASについてのお問い合わせ

 

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