両者の 『違い』 に触れる前に基礎知識を少し。
皆さんもご存知るように、地球は自転しています。
地軸(自転の軸)が通る場所の北側が北極、南側が南極になります。
自転軸と天体の表面が交差する2点のうちの
1点が最北端、北緯90°の地点を北極点
もう1点が最南端、南緯90°の地点を南極点と言います。
地球儀を思い浮かべてください。
少し傾いて回っていましたよね。
地球は23.4度傾いて自転しています。
そのため、北極点と南極点は半年太陽が出続け、あとの半年は太陽が出ません。
ですので、当然半年ごとに夏と冬が入れ替わり、季節は逆転します。
〇「北極」 とは?
・北極は大陸ではありません。
北極点周辺の海は2、3メートルほどの氷で覆われています。
そのため、これが大陸のように思われるのですが、実はこの厚い氷も夏になると溶けてなくなってしまうことがあります。
そのため北極を目指すことは南極より遥かに厳しく、氷が溶けることで同じルートを辿ることができないという難しさがあるのです。
北極とは大陸ではなく、北極点を中心にした北極海や各国の周りの島々も含めた (北極圏) のことを指します。
北極圏の中には、下記8つの国が含まれています。
- アメリカ
- カナダ
- ロシア
- フィンランド
- ノルウェー
- スウェーデン
- アイスランド
- デンマーク
(デンマーク領のグリーンランドは有名ですね)
・気温
北極の冬(1月)の気温はマイナス43℃から26℃間で幅があるものの、平均気温はマイナス34℃程度です。(年、時期などにより変動あり)
北極は熱を溜めこんでいる海の上にあります。
陸地がなく海に氷が浮かんでいる状態なので標高は0メートルです。
標高が低いのです。
北極は標高の高い南極大陸よりもかなり暖かです。
〇南極とは?
南極(大陸)は6大大陸のひとつです。
陸地は日本の36倍の面積があります。
ただ、大陸というものの、殆どは氷床という氷に覆われています。
氷の厚さは最大で4kmにもなるそうで、3776mの富士山もすっぽり収まってしまうというので驚きです。
・気温
南極の気温は緯度と標高と海からの距離によって異なります。
内陸部の寒極では年平均気温がマイナス57℃と推定され、寒極に近いボストーク基地ではマイナス55.3℃、南極点ではマイナス49.5℃になります(年、時期などにより変動あり)
気温については色々な要因があり、確定には至りませんが、北極より南極のほうが寒いということは上の数字でわかります。
過去に 「タロとジロ」 という南極の昭和基地での実話を基に作られた映画がありました。
このお話のように、観測のために人が一定期間南極大陸で暮らすことはありますが、定着して住むのは難しいようです。
降水量がほぼゼロ、地球上で最も乾燥している地域とされていることも要因だと思われます。
※ペンギンは南極にいる
【まとめ】
「北極」 と 「南極」 についてお話しました。
違いはおわかり頂けましたか?
気温については、北極より圧倒的に南極のほうが寒いようです。
また、そばに居てもおかしくないように思うシロクマとペンギンも出会うことがないなんて驚きです。
追記:クジラはどちらにも生息しているようです。
「北極」 と「南極」 には、私たちが知らない不思議がまだまだたくさんあり、日々調査や研究がされているようです。
その新たな解明やニュースを、これからも楽しみに待ちたいですね。