今回は建物の清掃のDX:ロボット活用編をお伝えいたします。
現在、建物に清掃ロボットの導入に関して幾つかの課題が残されています。
その一つの課題である、施設利用者の安全性について、今後のAIの活用によりどのように変化していくのかを紹介します。
現在の建物で清掃ロボットを使う課題
一番の課題が、施設利用者の安全を確保することです。
現在は、清掃ロボット×AI×センサー×監視カメラのAPI連携が行われていません。
このAPI連携が出来ていないことで、何が出来ないのかをまずお伝えします。
API連携とは、
APIを利用してアプリケーション間やシステム間でデータや機能を連携し、利用できる機能を拡張することを「API連携」と言います。例えばAPI連携を用いると、社内の発注手続きを行う際の申請ワークフローシステムと電子決済システムを連携させてワンストップで契約手続きを済ませる、といった利用方法が実現できます。また、自社のAPIを連携してもらうために提供することを「API公開」と言います。
API連携が行われていない=各々の機器が独立して動いていることになります。
- 監視カメラ=画像を撮るだけ
- 清掃ロボット=清掃を行う
- センサー=機器に応じた感知をする
- AI=学習するだけ
このように各々がそれぞれが求められた役割だけを行います。
では、APIがない場合の状況を以下の画像で解説いたします。
この図のように、監視カメラからは見えていても、ロボットは死角から人が接近していることに気づきません。
そのため、この状況の数秒後には、人とロボットが衝突することで事故が起きることになります。
そこで、とある導入した施設のかたが話していた課題の解決方法が以下の内容でした。
ロボットが人の接近を気づくことで、音を鳴らして施設利用者に気づかせるというものでした。
この場合だと、過去にお伝えしたように『施設利用者のCSSの向上』とはかけ離れた解決方法になります。
むしろ、今までより深いに感じる利用者のかたが増えることが想像されます。
では、API連携をすることで変わる例をお伝えします。
建物管理のDXが行われた未来
監視カメラとロボット、センサーがAPI連携につながることにより、人が接近していることをあらかじめ感知することが出来ます。
監視カメラにAIの学習機能を繋げることで、『画像のようなシチュエーションの時にはロボットに停止の信号を発信する』という指示が出るようにします。
この指示を受け取った清掃ロボットは、人が近づいてきたことを感知し、事前に停止します。
その後、清掃ロボットのセンサーが人が離れたことを感知することで、再度作業を行うことが出来ます。
これは、ほんの一例に過ぎず、今後もAPI連携とAIの活用で多くの課題を活用できるようになります。
今後も、建物に関係するDXについて最新情報をお伝えいたします。