三角形のフォルムが特徴的な、パナソニックのロボット掃除機「RULO」。
小回りがきき、部屋のスミにも強い家庭用のロボット掃除機として2015年に発表され、以来、レーザーセンサーの搭載やIoTの活用など進化を続けています。
そんな「RULO」の技術とノウハウをベースに、業務用「RULO Biz」の月額定額制の清掃プラットフォームサービスが始まっているのをご存じでしょうか?
大型の清掃ロボットでは入れないオフィスや店舗などの狭いスペース、テーブルやイスなど障害物の多い場所などの清掃に対応。清掃エリアのマップやスケジュールを一括管理することができ、業務用としては、業界最小のクラウド連携型ロボット掃除機です。
小型ゆえに、複数台を組み合わせた導入も検討しやすく、清掃業務の効率化やコストの削減を提案する注目のサービスです。
オフィスのゴミに合わせて機器本体を改良
「RULO Biz」は、家庭用の「RULO」と比べて、よりオフィスのゴミに対応した回転ブラシとノズルカバーの形状となっています。
また、バンパーやレーザーセンサーも、挟み込みや乗り上げを低減できる形状に改良されています。
360°レーザーセンサーで間取りを認識&マッピング
清掃するエリアの設定は、家庭用「RULO」と同じく、「RULO Biz」もエリアを走行しながらの自動マッピング方式。
半径約8メートル先まで360°全方位を検知するレーザーセンサーを搭載し、間取り・障害物を素早く正確に認識してマップ化します。
侵入禁止エリアは磁気テープで仕切って設定できるほか、マップの生成後に「マップ編集」でパソコンやタブレットなどの操作から禁止区域を設定することもできます。什器の移動や追加など、障害物の変更にも対応可能です。
複数の清掃マップをクラウド管理
登録できるマップの数は、家庭用「RULO」では住居を想定しているため1枚ですが、「RULO Biz」は制限なし。1台で複数のマップをローテーションさせて清掃できるほか、複数の「RULO Biz」を常設して同時に稼働することもできます。
マップは専用サーバーで一元管理。「毎週○曜日」「毎日」など、繰り返し設定はもちろん、マップと「RULO Biz」を自由に組み合わせて、臨機応変にスケジュール指示が出せます。
現場の作業は本体の設置とゴミ捨てのみ、息継ぎ充電は自動!
現場でスタッフが必要な作業は、予約時間前に「RULO Biz」を設置し、清掃完了後にゴミを回収すること。
清掃エリアと清掃スケジュールを選んで清掃予約を行い、現場に「RULO Biz」本体を設置すればOK。
時間になると「RULO Biz」は走行をスタート。マップの清掃が完了するまで継続走行します。清掃途中でバッテリーが少なくなった場合は、自動で充電台に戻って息継ぎ充電を行います。
「RULO Biz」の運転時間はフル充電で約90分。充電時間は約3.5時間です。
ダストボックスは天面から取り出せるようになっていて、片手でゴミが捨てられます。
また、ブラシは汚れたら、外して丸ごと水洗いできる仕様になっています。
清掃結果が目で見える
さらに、走行後、清掃結果が可視化され、確認できるのも大きなポイント。
清掃完了後、「RULO Biz」が充電台に戻ると、サーバーに清掃結果が送信される仕組みになっています。
結果はマップで示され、走行した所を確認できるだけでなく、ゴミの多かった所と少なかった所が色の濃淡でわかります。
常に現場の状況をアップデートして把握できるので、清掃頻度の変更や清掃メニューの追加などにより、さらなる効率化が図れます。
トラブル時も代替機を利用可能! 保守料込みの定額制
ロボット掃除機を導入する上で、もっとも懸念されるのがトラブル時の対応ではないでしょうか。
順調に動いている時はいいけれど、指示や操作に戸惑ったり、エラーや故障が起きたりした時はどうしたら――?
「RULO Biz」の清掃プラットフォームサービスは、保守サービス込みの月額定額制(1台約1.3万円〈税別〉~)となっていて、電話でのサポートが受けられるほか、故障時には代替機をすぐに手配してもらうことができます。
マップのデータは機器を交換しても使用できるので、代替機でも初期設定からやり直す必要はありません。いつもの走行をすぐ再開することができます。
また、保守サービスには年1回の定期点検も含まれていて、その際もメンテナンス済みの代替機を利用できます。
故障時も定期点検時も、サービスセンターから代替機が届いてから使用機器を返送すればOK。
清掃スケジュールの維持を最優先したシステムになっています。
サービス開始は、ヒアリングや現地調査を経て
サービス導入までの流れは、5ステップ。
①図面をもとに、清掃希望エリアやスケジュールなどヒアリング
②初期費用や運用時の月額利用料の概算見積
③現地調査を行い、障害物の確認やWi-Fi環境、充電の設置位置の確認
④台数や作業内容などを確認し、正式見積
⑤契約後、「RULO Biz」の納品
サービス開始にあたって、まずは清掃エリアのマップ作成やシステム登録が必要となりますが、有料でそれらの設定作業を依頼することもできます。
小さく狭い現場にも、清掃ロボットの技術を導入できる「RULO Biz」のサービス。
人手不足が慢性化するなか、従来の専用部清掃の方法を見直す際の新たな選択肢のひとつとして検討してはいかがでしょうか。