とあるサイトで社会人にこちらの質問を聞き、その結果を発表していました。どちらが多数なのでしょうか?
6割は入浴重視
マイナビフレッシャーズでは、社会人に対して
「帰りの遅くなった平日、睡眠と風呂のどちらを優先しますか?」
というアンケートをとりました。20代から50代以上の広い年齢層の男女220人に質問しました。
すると睡眠優先が39.1%・風呂優先が60.9%になりました。遅い帰宅でもとりあえずお風呂には入るという方が多数を占めました。
お風呂派の意見
お風呂派の意見として、
「疲れが取れるから」
「お風呂に入ったほうがぐっすり眠れるから」
といったように面倒でもお風呂に入ったほうが自分の体にプラスと考えている人が多いです。
また「不潔はイヤだから」「1日汗をかいているのでそのまま眠るのには抵抗がある」といった衛生面で嫌がるという人も結構見られました。
女性の場合、「化粧を落とさずに眠るのはイヤだから」とメイクを気にする意見も目立ちました。
さらに「朝シャワーのために早く起きるくらいなら夜にお風呂に入ったほうがいい」という意見も多いです。
平日ですから、翌日にはまた仕事に出ないといけない人も多いでしょう。
結局出勤前にシャワーを浴びないといけないので、
「朝バタバタするくらいなら…」
と夜お風呂に入る人も少なくありません。
睡眠派の意見
お風呂派と比較すると若干数は少ないですが、睡眠派も4割弱を占めています。
睡眠派の理由を見てみると、「とにかく疲れをとりたいから」「体が大事だから」という意見が目立ちました。
やはり1日の疲れをとるためには少しでも多く睡眠時間を確保したいと考える人が多いようです。
また「もともと朝にお風呂に入る習慣があるから」という意見もちらほら見られました。
中には「お風呂に入る気力もない」と疲れて眠ること以外何も考えられないと意見もありました。
ではそのままベッドに入って眠るのかというと、そうではない人もいました。
「お風呂に入るのは面倒だけれども、熱いタオルで体を拭くくらいはする」
という方も見られます。
眠る前にお風呂に入ったほうがいい?
遅く帰宅したときにお風呂に入るか、そのまま眠るか、結構意見が分かれました。
ここでは睡眠前にお風呂に入ったほうがいいのかどうかについてみていきます。
良質な睡眠がとれる
結論から言うと、たとえ夜遅く帰宅してもお風呂に入ったほうがいいです。
その方が深くて良質な睡眠がとれるからです。
そもそもなぜ私たちが眠くなるのか、それは体温が下がり始めるときです。
お風呂に入ると体の芯から温められます。深部体温が上昇して、お風呂から出ると徐々に下がっていきます。
この時に眠気を催し、スムーズに睡眠に入れます。
またお風呂に入ることで、副交感神経が優位になるのも睡眠の質を高める理由です。
副交感神経が活発になると、気分がリラックスします。このため、入眠しやすくなるわけです。
おすすめは入浴してから90分後に就寝するタイミングです。
先ほど紹介したように深部体温が入浴後下がり始めるのが、入浴90分後と言われているからです。
良質な睡眠をとるためのお風呂に入りから
良質な睡眠をとりたければ、お風呂の入り方も意識しましょう。
まず温度ですが、熱々のお風呂に入るのはおすすめできません。
39~41度を目安に入浴しましょう。
自然な眠気を催すためには、お風呂に入って深部体温を1度程度上げるのが好ましいとされているからです。
熱々のお風呂だと、深部が温められる前に熱くてお風呂を出てしまう恐れがあります。
自分の体温よりも少し高めのお風呂に入りましょう。
入浴時間は温度によってまちまちです。
少しぬるめの39度であれば、20分くらい入ったほうがいいです。
40度で15分、41度だと10分を目安に入浴しましょう。
夜遅くてできるだけ早く眠りたいと思うのであれば、少し湯温をあげて短めで入浴を切り上げるといいでしょう。
夏は暑いのでシャワーだけで済ませてしまう人もいるでしょう。
しかし夏こそお風呂に入ったほうがいいです。
猛暑の中、熱が体内にこもります。
すると交感神経が活発に働き、なかなか眠れない、浅い眠りになってしまいがちです。
入浴すると血管が拡張し、血流が改善するので体内の熱が体外に出やすくなります。
逆に深い眠りに入りやすくなります。
まとめ
夜遅く帰宅した際にはすぐに眠りたいという人も多いようです。
疲れてクタクタだと、お風呂に入るのも面倒に感じるかもしれません。
しかし良質な睡眠をとって、疲れをとりたければ、むしろお風呂に入るのがおすすめです。
お風呂に入って、深部体温をあげて、お風呂から出て徐々に体温を下げることで寝付きやすくなります。
夏はシャワーで済ませてしまう人も多いようですが、湯船につかったほうが寝苦しさにさいなまれずに済むかもしれません。