日本の人口の中で約1割がこのショートスリーパーに該当すると言われております。
しかし世の中には「ショートスリーパーは早死にする」という説が流れています。
そこで今回はショートスリーパーは本当に早死にしやすいのかどうかを調べていきたいと思います。
ショートスリーパーとは?
まず本題に入る前に、「ショートスリーパー」についてご存じでない方がいるかもしれないので、ご説明していきます。
睡眠について詳しいアメリカ国立睡眠財団の定義によると、
「一日の睡眠時間が6時間未満」
の方がショートスリーパーに該当すると言われております。
ただそのようにお伝えすると、一日の睡眠時間が6時間未満の方は意外と多く存在するので自分はショートスリーパーだと勘違いする方が多くいらっしゃいます。
しかし大抵の方は睡眠時間が6時間を切ると、その日の体調が悪くなったり眠気に襲われるなどの問題が発生してしまいます。
その点ショートスリーパーは睡眠時間が6時間を切っても、何の問題もなく日常を過ごすことができます。
そしてショートスリーパーは遺伝的要因が関係しているため、努力をしてショートスリーパーになることはできないと考えたほうがいいでしょう。
故にショートスリーパーはとても珍しく、日本の人口の約1割しかいないのです。
他にもショートスリーパーとは真反対の「ロングスリーパー」やショートスリーパーとロングスリーパーの中間的存在の
「バリアブルスリーパー」
というのが存在します。
ロングスリーパーは「一日の睡眠時間が10時間以上」の方で日本の人口の約1割が該当すると言われております。
そしてバリアブルスリーパーは「1日の睡眠時間が6~9時間」の方で、ほとんどの日本人はこのバリアブルスリーパーに該当します。
ショートスリーパーが早死にするという説は本当なのか?
それではここから本題に入っていこうと思います。
厚生労働省の調査によると、睡眠時間は多すぎても少なすぎても健康を害することが分かっております。
具体的に言うと睡眠時間が多すぎる人は脳卒中にかかりやすくなり、睡眠時間が短い人は狭心症や心筋梗塞にかかりやすくなってしまいます。
そして他にも国立がん研究センターと健康研究センターの調査によると、睡眠時間を7時間確保している方が最も死亡リスクが低いということが分かっております。
この結果を見ると、睡眠時間と死亡リスクには因果関係があるため、ショートスリーパーは早死にしやすいと思われても仕方がないと思います。
しかしショートスリーパーは生まれつき遺伝子によって、体が長時間の睡眠を必要としていないため、短時間睡眠でも健康や寿命への影響はないと言われております。
そしてまれにショートスリーパーと不眠症を勘違いされる方がいます。
不眠症は1か月以上の長期間にわたって睡眠トラブルが続いてしまう場合のことをいいます。
要因はストレスや生活リズムの乱れなどによって引き起こされるため、眠りたくても眠ることができません。
こうなると体は睡眠を必要としているけれど眠れないわけですから、当然健康に害が発生してしまいます。
そのためこのような状態をショートスリーパーと勘違いすると大変危険な状態に陥ってしまうことになります。
もし少しでも日常的に、睡眠時間に異変がある場合は直ちに病院へ行きお医者さんとよく相談をして、少しずつでもいいので症状を改善させていく必要があります。
天才と言われている偉人や著名人たちの睡眠時間
ショートスリーパーやロングスリーパーは昔の時代でも存在しておりました。
その中でも有名なのが、ナポレオンの睡眠時間がたったの3時間、発明王エジソンの睡眠時間が4時間といったお話だと思います。
他にも現代でいうと、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツやアメリカ合衆国元大統領のドナルド・トランプ氏も一日に数時間の睡眠しかとらないようなのでショートスリーパーに該当するといえます。
それとは反対に、相対性理論で有名なアインシュタインの睡眠時間は10時間ととても長く、ロングスリーパーに該当するといえます。
このような結果を見ると、驚異的な才能を発揮するためには必ず多く睡眠をとらなければいけないということではなく、その人に合った適切な睡眠時間を見つけることが大切だと分かります。
まとめ
短い睡眠時間で一日を問題なく過ごせるショートスリーパーに憧れる方はとても多いと思います。
しかしショートスリーパーになれるかどうかは遺伝子によって決まってしまっています。
そのため普通の方が短時間睡眠で生活をしてしまうと、健康に害が出てしまうのでくれぐれもショートスリーパーの真似はしないでください。
そして、自分だけの最適な睡眠時間を把握して効率の良い一日を過ごせていただけたらなと思っております。