ロボットコンビニってどこにある!?無人ビジネスの謎

ロボットコンビニってどこにある!?無人ビジネスの謎

今では、何処にでも見かけるコンビニですが、今のところほとんどのコンビニに店員さんがいらっしゃいます。

 

しかし、実験的ではありますが、無人コンビニが運営されるようになってきました。

中でも、ロボットが店内を案内してくれるロボットコンビニとはいったいどんなお店なのでしょうか。

今回は、ロボットコンビニを始め、ロボットやAIが活躍する無人コンビニの現在に焦点を当ててみました。

 

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ロボットコンビニとは?

ロボットコンビニとは、店内の作業を人の代わりにロボットが行ったり、AIによるセルフレジなどが導入されたりしている無人コンビニを指す言葉です。

ロボットと一言で言っても、近未来的な人に近いロボットや、単一の作業をするロボットなど様々あります。

 

すでに多くのスーパーなどで取り入れられているセルフレジも、店員の代わりとして導入されているように、ロボットコンビニもいずれは、一般的になるのかもしれません。

 

しかし、ロボットコンビニと呼ばれる無人コンビニは、現在はまだ全国に数店舗です。

ロボットコンビニとは、どんなシステムなのか、そしてどこにあるのでしょうか。

 

無人コンビニというコンセプトで出店した「ロボマート」

2018年9月。

日本で初めての無人コンビニが東京の日本橋に登場しました。

それが「ロボットマート」です。

「ロボットマート」は、ロボットに関するコンサルティングサービスやシステム開発などを手掛けている「ロボットセキュリティポリス」という会社が運営しています。

 

「ロボットマート」が出店している場所

「ロボットマート」が初めて出店したのは、日本橋です。

 

その後、博多マルイにも出店していました、2021年3月25日に閉店しました。(なぜ閉店したのかは、わかりませんでした)

現在営業しているのは、東京の八丁堀です。

「ロボマート」八丁堀店では、無人コンビニという顔と、ロボットの展示場としての顔を両立させ、新しいコンビニの形を模索しています。

 

 

「ロボットマート」の店内

「ロボットマート」の店内には、お客を迎える人型ロボット「Pepper(ペッパー)」が待機しています。

 

お客が入ってくると、ペッパーが「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」などのあいさつをするほか、店内のシステムについても案内してくれます。

このような接客をするロボットの他に、展示用のロボットも置かれていて、ちょっと近未来的な不思議な空間です。

 

お客は購入したい商品をセルフレジの上に置くと、レジ横のカメラが商品を画像認識して、合計金額を表示します。

支払いは、「PayPay」などのキャッシュレス決済のみです。

店内には、飲み物・お菓子・缶詰・レトルト食品などが並び、その価格はほかのコンビニに比べると全体的に安めに設定されています。

 

カフェを提供してくれるロボットが登場

2021年4月より、接客をしながらカフェメニューを提供するロボットが新たに登場しています。

店内でQRコードの入ったドリンクメニューを購入し、ロボットの前にある端末にかざすと、ロボットがドリンクを作ってくれるのです。

 

ただ作るだけでなく、接客もしてくれるとか。

ロボットとのちょっとした会話を楽しみながらドリンクを待つ…少し先の未来を先取りで体験したい方は、ぜひ「ロボットマート」八丁堀店に立ち寄ってみてください。

 

他にもあるロボットが活躍するコンビニ

無人コンビニというコンセプトで、ロボットが活躍するコンビニはほかにもあります。

ここからは、「ロボットマート」以外のロボットコンビニを紹介しましょう。

 

経済産業省内のファミリーマート

経済産業省内のファミリーマートでは、飲料補充を担当しているロボットがいます。

お客に直接会うことはありませんが、縁の下の力持ちとして活躍しているのです。

 

バックヤードでの飲料補充は、平均5℃という環境の中で行わなければならず、結構な重労働です。

この大変な作業をロボットが代わりに行ってくれることで、店員はほかの作業に時間を割くことができます。

多くの性能を持っていなくても、このような特定の業務に特化したロボットを利用することも、将来的にはロボットの活躍の場を広げるきっかけになるのかもしれません。

 

無人コンビニのメリット・デメリット

「ロボットマート」のようなロボットがいないいわゆる無人コンビニも実験的に導入されています。

しかし、未だに普及しないのには、どのような理由があるのでしょうか。

無人コンビニのメリットとデメリットから考えてみましょう。

 

メリット

  • 人件費削減
  • 業務の効率化
  • 顧客データの収集・解析
  • 万引き防止
  • スムーズな会計
  • 非接触での購入

労働力や人材不足が叫ばれて久しいですが、コンビニ業界も人手不足に悩んでいます。

 

無人コンビニという形態なら、それまでよりは少ない数の店員で営業ができること、レジ作業から解放されて店員がほかの作業に集中できる点などが、メリットと考えられます。

 

顧客データの収集は、現在でもPOSレジなどの活用で、可能でしたが、無人コンビニの場合は、お客の来店から店を出るまでをセンサーやカメラで可視化され、何を手に取り、何を買わなかったかなどまでわかります。

 

より詳細な購買意欲データが収集でき、販促や営業に反映しやすくなるのです。

また、店内をカメラやセンサーで常に監視していることで、万引き防止にもつながります。

 

お客側のメリットとしては、何といってもスムーズな会計処理という点が大きいです。

コロナウイルス蔓延以来、人との接触に敏感な人も増えているので、非接触で買い物ができるという点も、お客のメリットと考えられます。

 

デメリット

  • 初期費用がかかる
  • 完全な無人化は難しい
  • 在庫管理が難しい
  • スマホが必須
  • 心理的なハードルが高い

無人コンビニの最も大きなデメリットは、初期費用がかかることです。

AIカメラやセンサー、無人レジの導入など、高額な設備投資が必要となるため、簡単には形態変更ができません。

 

また、センサーや、キャッシュレス決済に関する不具合などが出た場合は、どうしても店員が対応しなければなりませんので、完全な無人化は当分の間無理だと考えられています。

お客側にとっては、キャッシュレス決済にはスマホが必須となり、万一スマホの不具合があれば、品物が買えなくなってしまう場合もあります。

 

心理的なハードルとは、非接触は歓迎しても、全くコミュニケーションが取れないことや、慣れない購入形態へのストレスを感じてしまう方もいらっしゃるという意味です。

人と人とのコミュニケーションは、やはりある程度は必要ではないでしょうか。

 

まとめ

 

今回はロボットコンビニ、無人コンビニにスポットを当てました。

まだまだ発展途上の無人コンビニですが、これからもっと高性能なロボットやAIにより、便利なコンビニが登場するのかもしれません。

 

ただ少し気になるのは、「ロボットマート」が今のところまだ八丁堀店だけということです。

ロボットが店員の代わりになるのは、そうそう簡単なことではないのかもしれません。

無人化が、新しい営業形態となるまでには、まだ時間がかかりそうですね。

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