日本の求人応募単価についての解説
求人応募単価
求人応募単価とは、求人広告を出稿して1つの応募を得るためのコストを指します。
具体的には、求人広告の出稿費用を応募者数で割った値となります。
この単価は、求人の魅力や出稿媒体、求める職種や業界によって大きく変動する重要な指標です。
求人応募単価を業界別での傾向
業界によって求人応募単価は大きく異なります。
例えば、IT業界や医療業界では、専門性が高いため求人応募単価は高めとなる傾向です。
一方、飲食業や小売業では、大量の人員を募集するため、単価が低く設定される場合が多です。
【業種別の求人応募単価および求人採用単価の解説】
業種 | 金額 | |
---|---|---|
応募単価 | 採用単価 | |
レジャー・アミューズメント | 15,000円 | — |
医療・介護 | 26,000円 | — |
飲食業 | 3,500円 | 50,000円 |
アパレル | 8,700円 | 47,000円 |
看護・介護 | — | 101,000円 |
イベント派遣 | — | 12,000円 |
配達・配送 | — | 69,000円 |
塾講師 | — | 73,000円 |
応募単価においては、求人の専門性や求められるスキル、業界の競争状況によって大きな変動が見られます。
例を挙げると、レジャー・アミューズメントの応募単価が15,000円と比較的高いのは、専門的なスキルや経験が求められることが多いためです。
対照的に、飲食業は3,500円と低く、これは多くの人々が飲食業の経験を持つため、競争が激しいと言えます。
次に、採用単価に目を向けると、実際に採用に至るまでのコストが明確になります。
例として、看護・介護業界では、専門的なスキルや資格、経験が求められるため、採用単価が高くなっています。
また、飲食業やアパレルでは、求人市場の競争が激しいため、採用単価が比較的低めに設定されているのが特徴です。
採用コストに関しては、雇用形態による差が顕著に表れています。
正社員の採用は、教育・研修コストや福利厚生、雇用保険などのコストが発生するため、アルバイトやパートと比べて大幅に高額となります。
総じて、業種や雇用形態、地域などによって応募単価や採用単価は大きく変動することが分かります。
企業が人材採用の戦略を考える際には、これらのデータを参考にしつつ、具体的な採用計画を立てることが求められます。
参考情報サイト
株式会社リクルート
株式会社ツナグ・ソリューションズ
株式会社ネオキャリア
応募単価と採用単価
今後、予想されるのは、応募単価も採用単価も上昇していくことです。
・労働人口減少
・平均時給の増加
この二つの課題からも、毎年毎年、応募単価と採用単価は上がっていきます。
応募単価を下げる方法とは?
応募単価を下げる方法は、1つの求人を出した場合に多くの応募者を集めることで下げることができます。
では、1つの求人原稿から応募者を多く集めればいいのか?ということです。
- いかに魅力的で応募がしたくなる内容なのか?
- エリアの平均時給や賃金との乖離はあるのか?
- 会社の強みを出せているか?
求人原稿の作成の重要性についてやポイントは以下に紹介しています。
『キャッチコピーが重要』求人原稿の書き方やコツを現役ライターが紹介!
2024年のドライバー問題、2025年問題などを考えると、この応募単価や採用単価を下げることは非常に重要になってきます。
また、採用単価に関しても、ある程度は応募単価と連動しています。
応募者を増やし、採用したい人材を獲得するかは、求人原稿に大きくかかっている部分です。
どれだけ求人原稿を見てもらえるかでその後のCVR(コンバージョンレート)が変わってきます。
このコンバージョンの数値は業種によってある程度平均値があるため、自社の原稿を見直すことで、応募から採用までで、どの部分に課題があるのかを洗い出すことができます。
求人原稿のPV数が少ない→SEO対策、原稿の内容
応募数→原稿内容、福利厚生、勤務時間など
面接数→原稿内容と応募者のミスマッチ
採用→面接者と企業のミスマッチ
しっかりと課題を見つけて改善を行うことで、応募、採用コストを見直し、会社の求める人材確保をするためにも、データ分析は必要になります。
まとめ
今回は、応募、採用単価について紹介いたしました。
私たちビルポはビルメンテナンス会社の求人の原稿作成から応募採用コストの見直し、データ分析を一貫して行なっています。
もし求人でお困りの会社様がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。