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ケミカルって何?身近にあるケミカルと業界の課題

ケミカルって何?身近にあるケミカルと業界の課題

『ケミカル』そう聞いてピンときますか?分かっていそうで、分からない『ケミカル』と言う言葉。

私達が生活する上で必ず必要になるのがケミカル製品です。

 

少し意識して周りを見渡せばケミカル製品ばかりに囲まれています。

 

そんなケミカル製品とケミカル業界について知っていただきたいと思います。

 

1.そもそもケミカルって何?

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アナタの周りにたくさんあるケミカル製品。

ケミカル製品は、知らずのうちに私達の生活に溶け込んでいます。

ケミカルについて知って頂き、業界の問題や課題を見て下さい。

 

では、早速、ケミカルと言う言葉から見ていきましょう。

ケミカルの意味は、化学的に合成して出来た化学物質と言う意味です。

 

例えば、温度、圧力、反応等で元の物から違う物を作りだす事を表しています。

 

1-1.身近にあるケミカル製品

私達の生活は、ケミカル製品で成り立っていると言っても過言ではありません。

 

少し周りを見渡してみて下さい。たくさんのケミカル製品があります。気が付きましたか。

身近なケミカル製品を実際に見てみましょう。

  • 食器洗剤、柔軟剤
  • 衣類(ナイロン製、ポリエステル製)
  • ポリ袋
  • 化粧品
  • 塗料関係
  • 接着剤
  • 農薬
  • 殺虫剤
  • その他(スマホやパソコン等々)

 

身の回りに数多くあり、私達の生活を支えてくれています。

無意識に使っているケミカル製品。ほんの少しだけ意識してみてください。驚く発見があるかもしれません。

 

ケミカル業界の一般認識と問題

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身の回りにたくさんあるケミカル製品。

しかし、アナタの化学に対するイメージはどうでしょうか。

 

ケミカル(化学)と聞いて、どんな認識がありますか。

恐らくは、いいイメージを持っている方が少ないのではないでしょうか。

 

化学物質と聞けば、『身体に悪そう』等でとにかく悪いイメージが先行してしまっています。

ケミカル業界の問題は、一つにイメージが悪い事があります。そんな一般認識と業界の問題を見ていきましょう。

 

2-1.化学工場に対する不安

メディアでの報道で、よく化学工場の爆発事故が取り上げられています。

大きな事故なので仕方ないのですが、このような報道だけに耳を傾け『化学=危険』と言うレッテルが張られている気がします。

 

化学メーカーが、事故を起こさない様に対策を行い、危険だと言うレッテルを少しでも無くしていく事が重要です。

 

2-2. 化学メーカーの認知度が低い

アナタに質問があります。

化学メーカーを教えて下さい、と尋ねられたら何社答えられるでしょうか。

 

経済産業省の工業統計(2018年)を確認すると何と4613も事業所があるのが分かります。

しかし、実際どうでしょうか。何社答えられるでしょうか。

 

化学メーカーは、素材メーカーが多くなかなか企業名を知られる事が少ないです。

財閥系の名前が社名に入っていれば知名度が違いますが、その他の化学メーカーに関しては、知名度がないのが現状です。

 

素材メーカーは、お客様が手にする製品を作っていません。

どんな製品を作っているか、何に使われているのかも知られる事が少ないです。

 

CMを打つ化学メーカーも少なく知名度が低いのが現状です。

私達の生活に欠かせない物を作っている事は、間違いありません。

化学メーカーは、言葉で表すならば縁の下の力持ちです。

 

出典:経済産業省HPより

2020年確報 産業別統計表|工業統計調査|経済産業省 (meti.go.jp)

 

ケミカル業界の課題

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今、ケミカル業界の課題になって事があります。

それがケミカルリサイクルです。世の中を見渡せば、環境問題に対する意識がかなり高くなってきています。

 

そこでケミカル業界が環境問題に対応するべく、打ち出している事がケミカルリサイクルです。

 

ケミカルリサイクルを実現するのにも、かなりのハードルがあり難しい状況です。

このケミカルリサイクルの仕組みが出来ればケミカル業界にとっても明るい未来になるでしょう。

 

3-1.ケミカルリサイクルとは

ケミカルリサイクルは、リサイクル方法の1つになります。

簡単に言ってしまえば廃棄物を化学反応等でリサイクル出来る物にする方法です。

 

例えば、廃ペットボトルの再生がケミカルリサイクルになります。

 

3-2.循環型の社会へ

ケミカルリサイクルの仕組みを作る事は、循環型社会への第一歩になります。

大量生産、大量消費が行われている現代。

 

この状態を続けていては、環境が悪化する一方です。今ある資源をしっかり有効活用する事が大事になります。

 

3-3.ケミカルリサイクルの課題

ケミカルリサイクルの技術は、着々と進んでいます。

2021年7月20には、三菱ケミカルがENEOSと共同でプラスチック油化事業を開始しています。

 

出典:三菱ケミカルHPより

2021年|ニュースアーカイブ|三菱ケミカル株式会社 (m-chemical.co.jp)

 

2022年5月のニュースでは、アサヒ飲料が自動販売機のゴミである『PETボトルフタ』からボトルに再生するニュースも出ていました。

このように着実に進んでいるケミカルリサイクル。

 

しかし、残念ながら課題もたくさん残っています。

  • 課題①…廃プラスチックの確保
  • 課題②…良質なペットボトルがない(ゴミからだと汚れ=不純物が再生の邪魔になる)
  • 課題③…コストがかかる。(処理、輸送、人件費のコスト)

 

これらの問題をどう解決していくのか。

ケミカルリサイクルの課題は、まだまだあるようです。

 

企業の技術は、着々と進んでいます。近い内にきっと課題をクリアし、循環型社会になって行くでしょう。

 

4.まとめ

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身近なケミカル。

ケミカル製品は、私達の生活に無くてはならない物です。

 

手にする物ほとんどに使われていると言っても過言がないかもしれません。

企業もケミカルリサイクルに力を入れています。

 

循環型社会を目指して。

私達も循環型社会に少しでも貢献できるように意識する事は大切です。

循環型社会を目指して地球を守りましょう。

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