清掃員の仕事内容とは?給料目安や必要スキルを徹底解説!
我々が快適に買い物をしたり、仕事をしたり、旅行を楽しめたりするのはなぜだと思いますか?
それは、掃除のプロである「清掃員さん」がいるからです。
商業施設やホテル、オフィスビルには清掃員さんがいて、我々が気持ちよく設備を使えるように隅々まで掃除を行ってくれています。
中には、そんな清掃員の仕事に興味を持っている方もいるでしょう。
そこでこの記事では、清掃員の仕事内容や給料目安、それから必要なスキルについて、詳しく解説していきます。
・清掃員ってどんな仕事?
清掃員というのは、決まった時間に指定された場所を綺麗にする仕事です。
清掃業は、人が存在している限りニーズがありますので、求人数が比較的安定しています。
特別なスキルや、専門性の高い知識などは必要なく、一般的な清掃の知識があれば仕事を行うことができますので、興味がある方は是非挑戦してみてください。
・清掃員にも種類がある?それぞれの仕事内容は?
では次に、清掃員の種類と、それぞれの仕事内容について詳しく解説していきます。
・一般住宅の掃除
一般住宅の清掃業では、住宅内の掃除をメインに行います。
例えば、
・キッチン
・風呂場
・トイレ
・エアコン
など、依頼者の要望次第で掃除をする場所が変わります。
また、清掃会社によっては、
・庭木の補修
・害虫駆除
などを請け負うケースもあり、少しずつサービスの多様化が進んでいるのです。
・ビル清掃
ビルの清掃業では、ビル内の掃除や窓の掃除などを行います。
ビル内清掃では、
・各フロアの掃除
・トイレの掃除
などがメインとなり、初心者でも安心して行うことができます。
ただ、窓の掃除を行う場合、高所での作業が求められますので、安全に配慮しながら慎重に業務を進めていかなければなりません。
・乗り物の清掃
飛行機や電車など、乗り物を掃除する仕事というのも存在しています。
この仕事は、利用者が乗車する前に掃除を終わらせる必要がありますので、正確性とスピードが大切になってきます。
チームで仕事を行うことが多く、電車の場合は1人1車両を担当するケースもありますので、やりがいや達成感を得やすいと言えるでしょう。
・病院の清掃
病院の清掃業では、
・床
・ドア
・待合室
・病室
・トイレ
などの掃除を行います。
病院というのは、特に衛生面に気を付けなければならない施設ですので、緊張感をもって仕事に取り組まなければなりません。
また、自分が持っている風邪を人にうつしたり、患者さんの病気をもらったりしないためにも、体調管理を徹底する必要があるのです。
・ホテルの清掃
ホテルの清掃業は、
・共有部分担当者
・客室担当者
に分かれて仕事を行うケースが多いです。
共有部分の担当者は、
・ロビー
・エレベーターホール
などを掃除し、客室担当者は、
・ベッド
・バスルーム
・アメニティの交換
などを担当します。
・商業施設の清掃
ショッピングモールなどの商業施設では、施設内の床やシート、トイレの掃除などがメインになります。
商業施設では、食べ物や飲み物のゴミも多く、場合によっては食べ物や飲み物が付着してしまっていることもありますので、丁寧にチェックしながら仕事を進めていかなければなりません。
・特殊清掃
特殊清掃というのは、その名の通り一般的な清掃業務とは特徴が異なります。
亡くなった方のお部屋や、俗にいう「ゴミ屋敷」の掃除を担当することが多く、専門スキルや知識が求められます。
ただ、慣れるまでは精神的な負担を感じるケースもありますので、相性や適性を確認したうえで挑戦しましょう。
・清掃員の給料ってどれくらい?
清掃員の平均年収は、約350万円前後です。
日本人の平均年収は約440万円前後となっていますので、他の仕事に比べると若干給料水準が低いと言えます。
ただ、後述する資格を取得することによって、年収アップに期待できるようになりますので、年収アップに繋げたいと考えている方は、是非挑戦してみてください。
・清掃員で役立つ資格とは?
清掃員になるための必須資格は特になく、一般的な清掃スキルがあれば、誰でも挑戦することができます。
ただ、清掃員に役立つ資格はたくさんあり、先ほども解説したように、資格を取得することによって年収アップに繋げられる場合もあるのです。
以下、清掃員が取得しておくべき資格をいくつか紹介していきます。
・ハウスクリーニング技能士
ハウスクリーニング技能士というのは、一般住宅の清掃業務で役立つ資格です。
この資格は、国家資格となっていますので、取得しておくことによって手当を受け取れる可能性が高くなります。
学科、実技ともに正解率60%以上で合格となりますので、初心者でも挑戦しやすいと言えるでしょう。
ただし、この資格を取得するためには、3年以上の実務経験が必要になりますので注意してください。
・ビルクリーニング技能士
ビル清掃を行いたいと考えている方は、ビルクリーニング技能士の資格を取得しておきましょう。
この資格も国家資格となっていて、1~3級に分けられています。
2級以上の取得には実務経験が必要になり、1級を取得することができれば「清掃作業監督者」も視野に入れられるようになりますので、キャリアアップ、年収アップに繋げやすくなるのです。
・清掃作業監督者
清掃作業監督者になることができれば、
・清掃員への指示出し
・工程管理
など、リーダとして活動できるようになります。
清掃作業員になるためには、
・1級ビルクリーニング技能士
・建築物環境衛生管理技術者
上記どちらかの資格を取得しておく必要があり、尚且つ公益財団法人日本建築衛生管理教育センターが実施している講習を、2日間受講する必要がありますので覚えておきましょう。
・清掃員のやりがいとは?
清掃員として働くことのやりがいは、何といっても社会貢献ができることでしょう。
自分が綺麗にした場所を、誰かが快適に使ってくれているというだけで、嬉しい気持ちになれます。
また、汚い場所を自分の手でピカピカにすることができれば、言葉にできない程の達成感を得られるようになります。
人々の生活や仕事を陰で支えたいと考えている方は、是非清掃業に挑戦してみてください。
・まとめ
清掃員の仕事には、様々な種類があり、それぞれで仕事内容や給料形態が異なります。
基本的には、どの仕事にも特別なスキルや必須資格などはなく、清掃の知識とやる気さえあれば、誰でも挑戦することができます。
清掃員は目立たない仕事ではありますが、なくてはならない仕事と言えますので、興味がある方は是非挑戦してみてください。