『代表種』飛べない鳥はなぜ飛べない!?ペンギン?ヤンバルクイナ?ダチョウ!

『代表種』飛べない鳥はなぜ飛べない!?ペンギン?ヤンバルクイナ?ダチョウ!

皆さんは 「飛べない鳥」 をご存知ですか?

私たちの身近かには 「ニワトリ」 や、動物園の人気者 「ペンギン」 がいますね。

 

調べてみると、世界中にはまだまだ沢山の 「飛べない鳥」 がいるようです。

「飛べない」 と思われていた鳥の中にも 「飛べる」 ものもいる?や、

もともとは 「飛べていた」 のに、事情があり 「飛ばなくなった」 鳥もいるようです。

 

「飛べない鳥」 をご紹介しながら、併せてその不思議や進化に迫っていきたいと思います。

 

♢身近かな 「飛べない鳥」 ニワトリ、実は飛べる?

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ニワトリは飛べないとされていますが、実は短い距離なら飛べるという情報を見つけました。

ニワトリは、実は太っていなければ飛べるらしい?

 

では、日本にいるニワトリは何故飛べないのでしょう?

それは、そのほとんどが商業目的(ブロイラー)として飼育されていて、意図的に太らされているからだそうです。

 

体長の変わらないカラスと比べると、ニワトリ(ブロイラー)の体重は4〜5倍あるということですから、確かに飛べそうにありません。

ニワトリは元々飛ぶのが得意ではなかった上に、人間に家禽として改良されたことが、飛べなくなった理由のようです。

 

本来ニワトリは(野生)なら5〜数10メートル飛べるらしいです。

→豆知識 : ブロイラー

 

『ブロイラー』 は鶏舎の狭い中、動けない程の密度で多数飼されています。

普通なら鶏は80日以上飼育されます。

 

地鶏として大切に扱われているものは150日を超えるものもいるようです。

そんな中、ブロイラーはわずか40日程度で飼育完了です。

 

ブロイラーは、早く出荷させるために日射時間を延ばしたり、餌を大量に摂取させ、体を大きくさせる方法で飼育されるんだとか。

これは、ニワトリの気持ちになると辛いですね。

昔は飛べた? 今は 「飛べない鳥」 ペンギン

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短い足でトコトコ歩くペンギンはその姿に愛嬌があり、水族館や動物園の人気者です。

しかし、気になるのはたまにパタパタさせる大きな羽!

 

せっかく羽があるのに、何故飛ばない?飛べないの?と疑問が湧きますよね。

野生のペンギンは危険を回避するため陸上での捕食はせず、海の魚を食べています。

 

そのため、ペンギンの羽は飛ぶためでは無く、泳ぐヒレとして進化していったそうです。

昔のペンギンは空を飛んでいたらしい?

 

ペンギンの骨格から、昔のペンギンが空を飛べたのではないか?という記述を見つけました。

その理由が以下③点です。

①空を飛んでいる鳥と同じように胸筋を支える竜骨突起がある

②尾椎骨という尾羽を支える骨がある

③空を飛ぶ行動を調節する小脳も非常に発達している

ですが、現在のペンギンの尾椎骨は短く泳ぐのに特化したものに。

 

また、小脳も泳ぐ能力を調節するためのものに進化したようです。

ペンギンはもともと飛べなかったのではないか?という説もあるそうですが・・・。

 

ペンギンは昔、飛ぶ能力を持っていたものの、進化の過程で飛翔能力をなくしていったというのが今の定説のようです。

 

ダチョウは 「飛べない鳥」の中の走鳥類

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ダチョウは大型の飛べない鳥とされています。

ダチョウは普通の鳥と違い、胸骨が平らなので飛ぶのに必要な胸筋を支える竜骨突起がないそうです。

 

それに、翼は身体の大きさからして貧弱ですよね。

体を地面から飛び立たせる力は無さそうだと感じます。

 

ダチョウは6500万年前までは飛んでいたらしい?

ダチョウは恐竜が絶滅するまでは飛んでいたのではないか?という研究による記述を見つけました。

 

恐竜の絶滅後、ダチョウは争う敵がいなくなったので、地上に危険がなくなりました。

 

その結果、安全に暮らす環境に恵まれ、体重が増加し、飛ばなくなったというのが現時点での研究結果だそうです。

→豆知識

 

ダチョウは走鳥類と呼ばれ、他の鳥類と異なるグループらしいです。

走鳥類には、ダチョウの他にエミュー、ヒクイドリ、レア、キーウィなどがいます。

 

エミューやキーウィは、そういえば結構なスピードで走っていた姿が思い浮かびます。

いずれも、飛んでいる映像を見た記憶がないですね。

 

♢1981年に沖縄で発見された「飛べない鳥」ヤンバルクイナ

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1981年、沖縄の山原で見たことのない鳥が発見されました。

調べてみるとこの鳥は新種のクイナ(ツル目 クイナ科 クイナ属に分類される鳥類)であることが分かりました。

 

発見地された地域のクイナということで 「ヤンバルクイナ」 と名付けられました。

 

日本の在来種の野鳥の中では、唯一の飛べない鳥だそうです。

足の筋肉がとても発達していて走るのが得意ですが、飛ぶ筋肉はありません。

 

見た目は赤い目と赤い脚、お腹の白黒の縞模様とインパクトがあります。

南国の鳥らしい感じがしますね。

 

ちなみにヒナは真っ黒だそうですよ。

ヒナも足は太くてしっかりしているらしいです。

 

ヤンバルクイナは飛ぶ必要がないので飛ばなくなった?

ヤンバルクイナの祖先はかつて、沖縄の島々を飛んで渡り歩いていたらしいです。

そんな中、沖縄本島に辿り着いたヤンバルクイナ。

 

そこには、エサがたくさんあり、天敵もいないという理由で飛ぶことをやめたという記述がありました。

そこから、より足が発達したようですね。

 

♢まとめ

飛べる鳥と飛べない鳥の違いは骨格にあるといいます。

飛べない鳥は翼を形作る骨が小さく、翼を動かすための筋肉を支える胸骨が退化して、飛べなくなってしまったらしいです。

 

今回は何種かの「飛べない鳥」をピックアップしながら、その事情や進化の程を掘り下げて調べてみました。

 

これからも皆さんに楽しんでいただける情報を、

ご紹介できたらと思います。

ではまた次回に。

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