受付業務、飲食店、販売業など、正社員であってもアルバイトであっても人と接客する機会は非常に多くなっています。
訪れる人も多種多様であり、接客時のポイントを押さえていなければクレームや思わぬトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。
そこで、今回は相手を不快にさせない接客のコツを紹介するのでぜひ参考にしてください。
1.笑顔を心がける
笑顔は接客の基本です。接客時は自分の評価だけがかかっているのではありません。
訪れた人は、店員の態度や対応を見てそのお店の評価を決めます。
つまり、その店舗の顔となり看板を背負っているということになります。
そして、人は人と接する時最初に顔を見る傾向があるため、まず顔の表情を作ることが重要です。
真顔は人に冷たい・厳しいといった印象を与えてしまいます。
受け取り方によっては機嫌が良くないと思われ、態度が悪いと感じられてしまうでしょう。
そこで、接客時は常に笑顔を心がけてください。笑顔で接してもらって嫌な思いをする人はほとんどいません。
まずは訪れた人に良い気分になってもらい、よりその後の接客を気持ち良いものにします。
・笑顔のコツ
目は弧を描くような優しい形を意識してください。
接客時は目を開閉して自分の気持ちが伝わるようにします。
マスクをして接客するケースも多いかと思いますが、マスクの下でも口角は上げましょう。
そうすると自然に顔全体が笑顔になって、相手に安心感を与えながら接客することに繋がります。
・笑顔をうまく作れない時は
まずは自分が接客を楽しむことが大切です。
商品についてトークをしつつ世間話を織り交ぜて場を盛り上げます。
そうすると楽しいという気持ちが生まれ、自然と笑顔になります。
また、他のスタッフの様子を見て、笑顔が素敵な人・接客が上手な人を参考にします。
自分のやる気やモチベーションがアップして、頑張ろうという前向きな心が生まれるでしょう。
2.声のトーンを高く保つ
笑声(えごえ)という言葉を聞いたことがありますか?
造語なのでもともとはなかった言葉ですが、接客業界を中心に浸透し今や共通語になりつつある言葉です。
笑い声ということではなく、笑顔の時に発せられる明るい声のことを指します。
楽しいことをしている時や仲の良い人と過ごしている時、自分の声のトーンが自然に高くなるという経験をしたことがあるかと思います。
それが笑声なのです。
声のトーンは相手に与える印象を大きく変えます。
どんなに正しい言葉遣いでも、ロボットが話すように感情のこもっていない声だと印象は良くありません。
言葉遣いが丁寧な分より無機質に感じられてしまい、態度が悪いと思われる可能性が高くなってしまいます。
お客様が入店した時点から、声のトーンは高く保ちましょう。
表情を笑顔にすると自然と声も高くなるのでおすすめです。
話しかける際・話しかけられた際も優しく明るい声を心がけてください。
相手の緊張がほぐれ、リラックスして接客を受けることに繋がります。
3.身だしなみはいつも以上に整える
人として、社会人として、身だしなみを整えることは常に求められる重要な要素です。
特に接客業においてはいつも以上に気を配っておく必要があります。
女性なら顔色がより明るくなるようなメイクをしましょう。
チークやアイシャドウ、リップの色は奇抜なものを避け、肌なじみの良いピンクやオレンジ、コーラル系を使います。
眉毛はアーチを描くようにすると女性らしい顔立ちになります。
仕事中は髪をしっかりまとめ、長い前髪は分けて顔がしっかり出るようにセットしてください。
男性は髪の長さに要注意です。
女性同様顔が隠れないようにカットまたはセットして、襟足などが長くなりすぎている場合会社の規定に従って整えておきましょう。
髭はきちんと剃っておきます。
・香水は業種に合わせてつける
アパレルや販売業など、華やかな業種の場合香水をつけても問題ないケースもあります。
ただ、香りが強すぎたりや個性的だったりするものは避けておいた方が無難です。
男女問わず好まれるムスクやシトラス、フローラル系をほのかに香らせる程度にしておきましょう。
飲食店や医療業界などは、香水をつけることが禁止されているケースもあります。
特に、飲食店は料理の香りも楽しんでもらうことが重要です。
香水の匂いがすると不快に感じる人もいるでしょう。
また、香水の匂いによって食材や料理の匂いを正しく判断できず、傷んでいることに気付かない可能性も。
仕事に支障をきたす場合、香水をつけてはいけません。
4.まとめ
接客時に気を付けるポイントについてまとめました。
店舗を訪れる人が快適に過ごせることを重視しなくてはいけません。
気持ち良い接客を受けることで、リピート率が上がり店舗の売り上げ向上にも繋がります。
笑顔・声のトーン・身だしなみを意識して、素敵だと思ってもらえるスタッフを目指しましょう。