日本では「岸田総理」、 アメリカでは 「バイデン大統領」 と呼びますよね。
海外の情報も交えて、今日はその違いや権限、それにまつわる疑問を解説したいと思います。
⓵首相・総理・大統領 どう違う?
【首相】 とは それぞれの国の行政機関のトップを指します。 行政のリーダーというポジションです。
「首相」という名称を使う国は海外にもたくさんあります。 ドイツ、イギリス、イタリア、スペイン、オランダ他。
「首相」は国民が直接選ぶのではなく、議会が投票した人が選ばれます。
与党の党首が「首相」に任命される流れです。
近いところでいうと、昨年日本では、与党:自由民主党党首である岸田さんが首相に選ばれましたよね。
「首相」は行政のトップです。 →行政とは 法律で決められたことを行うことです。
行政を大きく分けると「政府」、「地方公共団体」になります。
最近でいえば、コロナワクチン接種について国が決めたことを地方公共団体(役所など)が対応していますよね。
簡単にいうと、これが行政です。
【総理】とは
日本においての行政機関のトップを指します。
日本の「総理」=「首相」です。
首相という名称は、あくまで行政のリーダーを指す言葉なので国によってバラバラです。
日本ではそれが「総理」になります。
「総理」 とは、日本固有の名称です。
【大統領とは】 国の代表の役職を指します。
大統領という名称を使う国は、他にもロシア、フランス、フィリピン、トルコなど他にも多数あります。
大統領という言葉が初めて生まれたのはアメリカです。
余談ですが、初代大統領ジョージ・ワシントンは有名ですよね。
アメリカには王様は存在せず、国民全員で国を動かす民主制になった歴史があります。
そのトップとして作られたのが大統領なのです。
大統領がいる国には、国王やその他の存在はありません。
大統領は一般的に国民投票によって選ばれます。
トランプ大統領とバイデン候補(現在大統領)が国民投票で競い合った時の記憶は、まだ新しいですよね。
⓶国のトップと行政のトップは違う?国で一番偉いのは誰?
日本とアメリカで比較してみます。
【日本】の場合 「首相」にも権限はありますが、大統領とは違い、すべての権限をもって持っているわけではありません。
日本にはさまざまな省庁があり、それぞれに担当大臣がいて、権限を分散する仕組みになっています。
これは権力の暴走を防ぐためです。
但し、緊急時に自衛隊に命令を出すなど「首相」はある程度の強い権限をもってはいます。
けれども、日本の国のトップとは言えません。
なぜなら、日本には 「天皇」 がおられるからです。
とはいえ、「天皇は国の象徴」であり、権限は持たないので、 「首相」は実質的相(実務的な)トップという位置になります。
【アメリカ】の場合 大統領に大きな権限が与えられる国で有名なのは、アメリカです。
大統領とは、共和制国家の国家元首です。
→国家元首とは、国を代表するトップを指します。
アメリカには日本の内閣という制度が存在しません。
大統領は国のすべての権限をもち、すべての責任を負うのです。
また、アメリカには国王も天皇も存在しないこともあり、名実ともに大統領はすべてにおいて国のトップと言えるのです。
その権限の強さは、日々のニュースを見ていても感じますよね。
首相、総理、大統領の<まとめ>
ポイント1. 日本の「首相」は「内閣総理大臣」です。
*「首相」は、ニュースで文字表示されることが多く、「総理」は、ニュースで音声として読み上げられる時に用いられる傾向にあります。
ポイント2. 「首相」は行政のトップ、「大統領」は国のトップです。
政治の世界を紐解くのは大変です。 国の歴史や成り立ちが絡み、紐解くという言葉がピッタリなほど奥が深いです。
ただ、それだけに理解すると 「うんちく」効果は絶大ですよ 笑 「首相」や「大統領」にしぼって簡単にお話しましたが、まだまだこれは、「入り口」といったところです。
中国では習近平国家主席、北朝鮮では金正恩総書記なども聞いたことがありますね❢
その違いもちょっと気になりませんか?
ご興味のある方はまた次に・・・