そんなロングスリーパーですが、その中には頭がいい人が多いという情報を目にすることがあります。果たしてそれは本当なのでしょうか?
そこで今回は、ロングスリーパーは本当に天才なのかという謎に迫っていきたいと思います。
ロングスリーパーとは?
ロングスリーパーについて知らない方もいらっしゃると思うため、まずはロングスリーパーについて詳しく解説していきたいと思います。
ロングスリーパーとは簡単に言うと「長く眠る人」のことを指します。
何時間眠る人がロングスリーパーだという正確な定義はないのですが、一般的には9時間以上眠る人が当てはまり、アメリカの米国睡眠医学会では10時間以上眠る人が当てはまると言われております。
ここでよく勘違いされてしまうのが、「ロングスリーパーの人はただ自分が眠りたいからという睡眠欲によって眠っているだけじゃないの?」という疑問です。
しかしただ眠りたいから眠っているのではなく、体自体が9時間以上の睡眠を必要としているため、きちんと眠らないとその日の行動などに問題が発生してしまいます。
具体的に言うと、頭痛が起きたり、集中力が無くなったり、ひどい眠気に襲われるなどといった症状が現れてしまいます。
そのためロングスリーパーの人は、きちんと時間管理を行い十分な睡眠時間を確保する必要があります。
そしてロングスリーパーは三つある睡眠タイプの1つであって、他にも6時間未満の睡眠でも生活に支障が出ない「ショートスリーパー」やロングスリーパーとショートスリーパーの中間的存在で睡眠時間が6~9時間ほどの「バリュアブルスリーパー」が存在します。
割合的には8~9割の日本人がその「バリュアブルスリーパ」に分類され、「ロングスリーパー」と「ショートスリーパー」はともに日本人の1割程度しか存在しないといわれております。
ロングスリーパーは天才なのか?
それではここから本題に入っていきます。
ロングスリーパーは天才なのかという疑問に対して、確かに昔の偉人、相対性理論で有名なアインシュタインは一日10時間以上眠るロングスリーパーでしたが、アインシュタイン以外に有名な偉人や著名人のロングスリーパーはあまりいません。
よってロングスリーパーだから天才であるとは限らないという結果になります。
それどころかフランスの革命家として有名なナポレオン・ボナパルトは睡眠時間が3時間、発明王として有名なトーマス・エジソンは4時間、芸術家のレオナルド・ダヴィンチは90分間というショートスリーパーの方が天才が多いような気がします。
そしてMicrosoftの創業者のビルゲイツは睡眠時間が7時間、Amazonの創設者ジェフ・ベゾスも7時間というバリュアブルスリーパーにも天才と呼ばれる方たちがいるため、結局天才かどうかは睡眠時間ではなく遺伝的要因で決まるのかもしれないですね。
仮眠をとる重要性
ロングスリーパーやショートスリーパーなどによって頭が良くなることや天才が多いという関係性はあまりないとお伝えしましたが、どんな方でも一日の仕事の生産性や集中力を上げる方法があります。
それがお昼に仮眠をとるということです。
実際にショートスリーパーの方でも、一日の間にこまめに仮眠をとる人が大勢います。仮眠といってもたくさん眠ればいいというわけでもなく、15~30分の仮眠が一番ベストだとされています。
理由としては、30分以上の仮眠をとってしまうと逆に深い眠りについてしまい、寝起きが悪くなってしまうからです。
また昼寝をするときの姿勢に注意点があり、布団に横になって寝るのではなく、机に突っ伏した状態や、イスの背もたれに寄りかかって寝ることがポイントとなります。
さらに仮眠をとる時間帯も重要で、正午から午後3時までの間にとるようにしてください。
仮に午後3時以降に昼寝をしてしまうと夜に眠れなくなってしまい睡眠の質が落ちてしまいます。
そして驚くことに昼寝は、夜の睡眠の3倍もの効果があるようです。
よく昼寝をする人なら分かると思うのですが、たった30分ほどの睡眠でも起きたときはかなり疲れがとれていて頭がすっきりしていると思います。
それによって午後の仕事の効率も上がり、頭の回転がよくなり集中力も上がるためどんな人でも一日の昼間に仮眠をとることをおすすめいたします。
実際にこの昼寝は別名「パワーナップ」とも呼ばれており、今では多くの企業でお昼にこのパワーナップを取り入れるほどに効果が絶大なんです。
まとめ
ロングスリーパーに天才が多いという噂は全てが間違いというわけではありませんが、あまり関係がないようです。
それよりも遺伝的要因が大きく関わっていると思うので、もし仮に頭が良くなりたいと思うのなら昼寝を上手く活用して一日の自分の集中力を高めたり生産性を高めたりする方が懸命でしょう。
そして何よりも睡眠は人間にとってとても大事なことなので、日ごろから十分な睡眠をとるように心がけましょう。