コロナ禍によってリモートワークも普及したものの、いまだ会社に通って勤務するスタイルが日本では主流です。
中には2時間かけて会社に出勤するという人もいるでしょう。2時間以上移動に時間をかけるとなると、かなりの負担になるでしょう。
通勤時間2時間は異常?
毎日2時間かけて通勤している人にとっては、それが当たり前のことになっているかもしれません。
しかし実際のところ、日本人はどのくらい通勤時間をかけているのでしょうか?
ここでは「社会生活基本調査」という総務省統計局がまとめているデータをもとに紹介します。
地方と都市部では違いが
社会生活基本調査によると、日本全国の通勤時間の平均は片道39.5分でした。
しかし住んでいる地域によって、通勤事情は異なることもわかりました。
都市圏では通勤時間の長くなる傾向が見られたからです。
それぞれ平均で関西圏52分、東京だけだと59分というデータが出ています。
平均の約倍くらい時間をかけなければならない事情がうかがえます。
通勤2時間は長い
都市部と地方とでは若干通勤事情は異なります。
しかし東京でも59分が平均なので、1時間以上通勤に時間がかかっているのであればやはり長いといわざるを得ません。
しかも2時間となるとかなり通勤に時間を割いている形になります。
例えば睡眠時間を7時間と仮定した場合、1日活動できるのは17時間です。
その中の2時間が通勤に消えていると考えると、かなりの時間の無駄遣いといえます。
また2時間だとほかの交通手段を見てみるとそれぞれ東京から、新幹線であれば新潟の糸魚川駅、飛行機だと沖縄まで行けてしまいます。
こうしてみると2時間という時間はかなり大きいでしょう。
睡眠時間も削られる
2時間通勤にかかると、睡眠時間を確保するのも難しいでしょう。
一般的な会社の9時始業、6時退社を基準にするとまず朝6時半過ぎには自宅を出ないといけないでしょう。
いろいろ準備もあるでしょうから、少なくても6時には起床しないと間に合いません。
女性の場合メイクもあるでしょうから、5時くらいに起床しないといけないかもしれません。
仕事が定時に終わったとしても、自宅に戻れるのは早くても夜の8時過ぎです。
そこから夕食をとって、お風呂に入ってなどしていると眠るのは早くても11時くらいではないでしょうか?
そうなるとどんなに頑張っても睡眠時間は6時間前後になるでしょう。さらに残業が発生すれば、ますます睡眠時間を削らないといけません。
これを毎日続けるのは厳しいでしょう。
通勤時間の活用法
通勤時間が2時間以上かかっていて辛ければ、引越して会社に少しでも近いところに移動するのがおすすめです。
しかしなかなかすぐに引越せないという人もいるでしょう。
ならば通勤時間を有効活用することも検討してみてはいかがですか?
勉強してみる
通勤時間を使って、何か勉強してみるのはいかがでしょうか?
例えば業務に関係するような資格取得を目指せば、キャリアアップにもプラスに働くはずです。
最近ではスマホアプリで資格取得のための勉強ができるものも出てきています。
スマホを見ながらなら、混んでいる電車やバスの中でも周りに迷惑をかけることなく勉強できるでしょう。
ニュースを確認する
スマホでニュースをチェックしてみるのもいいかもしれません。
通勤時間が長いとテレビのニュース番組などもきちんと見られないかもしれません。
ニュースをチェックして今何が起きているのか把握するのは仕事の面でもプラスになります。
商談する際の前段階として、話題になっているニュースで緊張をほぐすことも可能です。目で見てもなかなか頭に入ってこなければ、ラジオを聞くのもおすすめです。
映画やドラマを鑑賞する
動画のサブスクサービスに加入して、通勤時間を使って映画やドラマを鑑賞するのもおすすめの時間の潰し方です。
2時間もあれば、ちょっとした映画であれば十分鑑賞できるはずです。
またドラマもだいたい1話1時間程度ですから、十分視聴できます。
ただし長時間の作品を見ると、容量もかなり使ってしまいます。通信制限が心配であれば、あらかじめお気に入りの作品をダウンロードしてオフラインで視聴すると安心です。
まとめ
通勤時間が2時間以上かかっているのは、やはり長いといわざるを得ません。
もし通勤が辛いと感じているのであれば、場合によってはうつを発症することもゼロではありません。
通勤が厳しいと思っているのならリモートで仕事ができないか、もしくは引越して会社により近いところに生活拠点を作るべきです。
今すぐ具体的な対策を講じるのが厳しければ、上で紹介したような通勤中の過ごし殻を工夫してみましょう。
そうすれば今までただ辛かった通勤も少しは楽しかったり、充実したものだったりに感じられるかもしれません。