電車に乗っているときに便意が来ても、そう簡単にトイレには行けません。
もし繰り返しお腹が痛くなるようであれば、今回紹介する過敏性腸症候群の可能性が疑われます。
緊張が高まったときにおこるのが過敏性腸症候群
通勤中に急にお腹が痛くなる症状が繰り返し発生するのは、もしかすると過敏性腸症候群にかかっている可能性があります。
ここでは過敏性腸症候群とは何かについてみていきます。
ストレスが大きくかかわる
過敏性腸症候群とは通勤電車の中などすぐにトイレに行けない状況のほかにも、重要なイベントやプレゼンの前に発症することが多いです。
強い緊張状態に陥ったときにお腹の痛くなることが多いです。過敏性腸症候群の原因として、ストレスが大きく関係していると考えられます。
脳と腸には密接な関係にあるといわれていて、脳に強いストレスがかかると腸の働きも影響を受けます。
その結果、一時的に便秘や下痢などの症状を引き起こすわけです。
過敏性腸症候群にかかりやすいタイプとは
人によって過敏性腸症候群にかかりやすい人とそうでない人がいます。
かかりやすい人は、ストレスを感じやすい方がまず挙げられます。
まじめな人で与えられた仕事は責任感を持ってしっかり当たる人、周囲の人の目が気になってしまう、周りに合わせて本音を押し殺すような人はなりやすいといわれています。
その他にも多忙なために生活リズムがくるっている人も要注意です。
慢性的な睡眠不足の状態に陥っている、偏った栄養バランスの食事をしている人もリスクが高いといわれています。
日本人には珍しくない病気
この過敏性腸症候群は、現代社会で急増している疾患の一つといわれています。
消化器官系の疾患の中でも悩まされている人が多いです。
世界的に見ると先進国で多く、日本人の中で10~20%前後この疾患を抱えている人もいるようです。
生死に直接かかわる深刻な疾患ではないかもしれません。
しかし重症になると例えば通勤が恐怖に感じ、会社に生けなくなるなど日常生活に支障をきたすこともありますので注意が必要です。
過敏性腸症候群の対策は?
もし過敏性腸症候群で通勤時にお腹が痛くなるのであれば、それに合わせた対策が必要です。
では具体的にどのような対策を講じればいいかについて、くわしく見ていきます。
薬を準備しよう
もし通勤電車に乗っているとお腹が痛くなるというのであれば、薬を準備しましょう。
お腹が痛くなるというのは下痢症状が多いでしょう。
そこで下痢止めの薬を用意しましょう。
そしてお腹が痛くなってきたら、その場で下痢止めの薬を飲んでください。
最近では水なしでも服用できるような薬があります。実際にお腹が痛くなった時に対処できます。
また過敏性腸症候群の症状そのものの予防効果も期待できるからです。
過敏性腸症候群は緊張するシチュエーションで発症します。
しかし「万が一の時でも自分には薬がある」と思えば、一種の安心感が芽生えます。
精神状態も安定するので、過敏性腸症候群が発症しにくくできるわけです。
薬が一種のお守りのような存在になるわけです。
身体を冷やさないようにする
お腹を冷やしてしまうと、腹痛を起こしやすくなりますし、お腹も下しやすいです。
夏場、電車の冷房が効きすぎて寒いと感じるのであれば、お腹を温める対策を講じましょう。
もし電車の中が寒いと感じるのであれば、腹巻をつけて通勤するのがいいかもしれません。
腹巻を巻いておけば、エアコンが聞いているところでもお腹を冷やして下痢になりにくくできます。
トイレの場所を把握しよう
いろいろと対策しても、通勤中にお腹が痛くなることはゼロにはできません。
そこでいざというときの最終手段として、「お腹が痛くなったらこのトイレに駆け込む」という場所を決めておきましょう。
お腹が痛くなってもトイレがなかなかない、駅のトイレを利用しようと思ったら満員で使えないということのないようにいつでも比較的空いているトイレをあらかじめチェックしておきましょう。
ただし1カ所だけだと、たまたま利用しようと思った時にトイレが埋まっていることもあるかもしれません。
そこで保険として、複数個所候補を残しておくといざというときでも安心です。
まとめ
通勤時に不意に襲ってくる腹痛は、過敏性腸症候群の可能性があります。
過敏性腸症候群はストレスを起因としていて、精神的なものによるところが大きいです。
まじめで責任感のある人が陥りやすいといいますので、適切な対策で対処しましょう。
例えば薬を持参すれば、それが一種のお守りになります。
いざというときに薬を服用すれば、とりあえず症状を落ち着かせることができるでしょう。
また最悪の事態を想定して、「いざとなったらここのトイレに入る」という緊急避難場所を用意しておくと安心して電車通勤もできるはずです。