今回は前回のビルポの清掃DXに続いて、設備DXについて紹介いたします。
私たちビルポの取り組みとして、ビルメンテナンス業界のDXの促進があります。
ビルポの設備DX
現在の日本の設備管理は、清掃と同じように世界的に見ると遅れています。
この原因は、日本の経済成長が速すぎたということとバブルの崩壊が関係しています。
日本は他の国と違い、世界大戦以降圧倒的な速さで経済成長しました。
高度経済成長の時には、すでに他国とは比べ物にならないほど、発展していました。
その時の日本の感覚では、景気がよかったこともあり
『40年後には立て直せばいいや』
と、耐久年数を40年と設定して建築を行ったのです。
高度経済成長期は1955年~1973年
そして建て替えのタイミングである
1995年〜2013年には
『バブル崩壊』によって日本の経済は停滞していました。
これにより、新しいビルに変わり、設備の管理方法を一新するタイミングを逸したことが、現状の設備管理のDXの遅れにつながっています。
設備管理の現状
現在の設備管理は、複数の空調、照明、エネルギー、防災、エレベーターなどそれぞれの機器が独立した管理画面があります。
そのため、それらを監視する人員は建物が大きくなれば大きくなるほどたくさん必要です。
ただ、管理といっても例えば空調については
- 発停
- 状態
- 故障
- 温度設定
- 風量設定
と家庭用エアコンと同じことしかしておらず、制御もすべて人の手で行います。
これでは施設の設備の運用が最適化されているとは言えません。
しかし多くのビルオーナー(建物の持ち主)、設備管理会社も「管理とはそんなもの」という認識になっています。
設備DXを導入すると何が変わるのか!?
設備DXが導入されると
『人の手で温度を設定するのではなく、快適な温度に自動で調整される』
『設備が故障する前に異常を感知して対処できる』
『人の感知で人がいない場所の空調を自動でOFFにする』
『設備のシステムを一元管理することが可能』
これらは人口減少の課題やカーボンニュートラル、SDGsの取り組みの解決につながります。
家のエアコンの管理は人の手で行っていますよね。
夏場だと、冷え過ぎれば温度を上げて
冬場だと、温め過ぎたら温度を下げて
ワンルームや小さな住宅であれば、切り忘れも少ないですし、温度の調整は簡単です。
しかし、大きなショッピングモールとなれば全ての場所の温度状況を把握することが難しくなります。
そこで、小さな管理をまとめてAIやセンサーが行い、全体の管理を人でするのがビルポの設備DXです。
人の手で管理すべきところと、センサーやロボットによって管理される部分を上手く分けることで、建物の管理が今以上に行いやすくし、そして環境にも配慮したDXを実現する。
これがビルポの目指す設備DXです。
そんな建物の中を清掃ロボットが動いていたりしたら、昔映画でみたSFの世界みたいだとワクワクしませんか?
ビルポはなぜ設備DXができるのか??
これは、清掃DXでもお伝えしたように、
1:メディアであること
2:圧倒的な情報量
3:実証実験のデータで最適解を常に探していること
この三つが挙げられます。
現在も日々、多くの施設で実証実験を行い
ビル、大学、病院、商業施設とあらゆる建物に対してどのように設備のDXを導入すれば良いのか?
を、多くの会社様と共に取り組んでいます。
この常に求め続ける『最適解』により、今までになかった新しい世界を創造しているのが私たちビルポの設備DXであり、デジタルFMなのです。