【簡単に解説】洗脳とは結局なんなのか??

【簡単に解説】洗脳とは結局なんなのか??

洗脳に対してあまりいいイメージを持っていない人が多いのではないでしょうか。

 

洗脳と聞くと「なんとなく怪しい」「事件性がありそう」といった印象が抱かれることが多いです。実際には洗脳とはなんなのでしょうか。くわしく見ていきましょう。

 

洗脳って実際のところなんなのか?

ブリタニカ国際大百科事典によると洗脳とは「個人の思想や価値観を,物理的,社会的圧力を加えるなどの操作によって必ずしも本人の欲しない方向へ急速かつ大幅に改変させること」となっています。

 

本人の意思にかかわらず、思想や価値観を他者が大きく変えることを洗脳と言います。

洗脳は、英語では「Brainwashing」と言われています。まるで脳を洗ったように急速かつ大幅に、価値観や思考が変わるという意味です。

 

洗脳されるとどんなことが起きるの?洗脳によって引き起こされた様々な事例を解説

洗脳によって起きた歴史的に有名な事例

洗脳の有名な歴史として、ヒトラー内閣があげられます。

ヒトラー内閣は、1933年~1945年までドイツで政権を握っていた内閣です。

 

民主主義の国家で誕生した内閣にもかかわらず、社会主義的な特色が非常に強かったという特徴があります。

ヒトラー内閣は、民主主義であった当時のドイツにおいて絶対的な権力を持っていました。

民主主義国家だったので、国民に支持されなければ権力を持つことはできませんでした。

 

彼らは、どのようにして民主主義国家で絶対的な権力を手に入れたのでしょうか?

 

様々な要因があるとされていますが、1つの理由として、彼らは非常に巧みに洗脳テクニックを使っていたとされています。

 

その結果、ホロコーストという大虐殺が起きるほど、ヒトラー政権は権力を得ることに成功しました。

 

ホロコーストとは、ヒトラー政権がユダヤ人などの民族に対して組織的に行った大量虐殺のことです。

一説では、250万人以上のユダヤ人が虐殺されたと言われています。

 

ヒトラー内閣は、洗脳によって国家レベルで人々の思想が変わることがわかる歴史となっています。

 

洗脳によって引き起こされた歴史に残る事件

洗脳の有名な事件として「地下鉄サリン事件」があげられます。

地下鉄サリン事件とは、1995年にオウム真理教と呼ばれる新興宗教団体が行った同時多発テロ事件です。

 

東京都内の複数の鉄道路線で、化学兵器として使用されるサリンという神経ガスが散布されました。

14人が亡くなりと約6300人が負傷する大惨事となりました。

 

彼らは、修行と称して洗脳されていたと言われています。

 

例えば、催眠作用のあるイソミタール・チオペンタールといった薬品を利用して催眠状態で宗教の理念を潜在意識に刷り込む「バルドーの悟りのイニシエーション」や、

 

LDSの幻覚作用などを「神秘体験」と思い込ませる「キリストのイニシエーション」「ルドラ着林のイニシエーション」が行われました。

 

さらに、電気ショックを利用した「ニューナルコ」という洗脳まで行われるようになりました。

これらの洗脳によって、オウム真理教は、違法な行為でも躊躇せず実行するほど信者の思想を改変しました。

 

洗脳の心理学実験として有名になった実験

洗脳の有名な心理学実験として「サードウェイブ実験」があげられます。

1967年にアメリカ合衆国の高校の歴史教師だったロン・ジョーンズによって行われました。

 

彼は、ナチスを再現した疑似組織を作り、当時のドイツと似た状況を体験授業で作り出しました。

 

実験の背景として、民主主義に慣れ親しんだ生徒はドイツ人がナチスの行為を受け入れることができる方法を理解することが困難でした。

 

そこでナチスによる支配の疑似体験を授業を通じて行いました。

 

この体験授業は5日間行われました。参加者は1日目は30人でしたが、最終日は200人以上に増えていました。

 

この実験は、ナチスが用いたような権威性の強調や規律は、民主主義に慣れ親しんだ人々の支持を得ることができた1つの事例となりました。

 

洗脳からどうやって身を守ればいいの?洗脳から身を守る方法はこれ!

当事者意識を持つ

洗脳から身を守る方法として、当事者意識を持つことが1つの対処法になります。

自分は洗脳とは無縁だと思っている人が多いと思います。

 

しかし、サードウェーブ実験のように、民主主義に慣れ親しんだ高校の生徒が、第二次世界大戦の時のドイツに似た体制を支持した例もあります。

「もしかしたら洗脳されるかもしれない」という危機感を持っていると、洗脳に気づきやすくなります。

 

洗脳とは、自分の意思とは関係のないところで行われます。

洗脳されていると、気づいたら思想や価値観が変わっています。

危機感をもっていると、洗脳に気づきやすくなるので、洗脳されにくくなります。

 

洗脳する人とは関わらない

強引な宗教の勧誘など、明らかに怪しい人とは距離を置くようにしましょう。

怪しいのはわかっているけれど、誘いを断りずらいと感じている方もいるかもしれません。

しかし、そのあと待ち構えているのはもっと断りずらいシュチュエーションです。

 

関係が深くなるにつれて、どんどん断るのが大変になります。

勇気が要る神知れませんが、いまのうちに距離を置くようにしましょう。

 

まとめ

洗脳とは、本人の意思にかかわらず、価値観や思考が大きく改変されることを言います。

 

第二次世界大戦下のヒトラー内閣と洗脳の関係性や、オウム真理教の地下鉄サリン事件と洗脳の関係性についてくわしく触れてきました。

 

また、サードウェーブ実験という洗脳と関係のある有名な心理学実験についても触れてきました。

 

いかがでしたでしょうか?

洗脳から身を守る方法としては、洗脳に対して危機感をもって生活することが大切です。

また洗脳から身を守るためには危ういものに近寄らないことも大切です。

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