ビジネス上でのファクターの使い方は違う??

ビジネス上でのファクターの使い方は違う??

重要なファクター→『重要なファクター』や『ヒューマンファクター』など、〇〇ファクターという言葉、よく使いますよね。

文脈でなんとなく意味を推測することは出来ますが、間違った使いかたで使わないように『ファクター』の意味を再確認しましょう!

 

ファクターとは?

ファクターとは、『ある物事が生じる原因や要因となったもの』を意味します。

ファクターは英語のFactorがそのまま外来語として定着したものです。

 

外来語として根付いている単語としては珍しく、英語も日本語と全く同じ意味の名詞として使うので、英語で説明しなくてはいけないときも「ファクター = Factor」と思っていて大丈夫です。

 

an important factor

もう一つのファクター→another factor

 

ビジネス上のファクターの使い方

 

ビジネスでファクターと言う言葉を使うときは「要因・原因・要素」の意味で使われる事が大半です。

シチュエーション別に見ていきましょう。

 

重要なファクター

重要なファクターという表現は、会議などで頻出しますよね。

なにかをするにあたって重要なポイントを説明する時に使われる事が多い表現です。

たとえば、『リピート率は顧客満足度を知るための重要なファクター』と言った場合、リピート率は顧客満足度を表す重要な要素だと言う事ですよね。

 

また、マーケティング用語では、成長戦略に欠かせない重要なファクターのことをKSF(Key Success Factor)と言います。

直訳するとKey =重要Success = 成功 Factor = 要因、『重要成功要因』となり、KSFの抽出が事業成功のカギを握るとも言われるほど、大切な要素です。

 

ヒューマンファクター

技術職の現場でよく聞くファクターといえば『ヒューマンファクター』ですよね!

人の行動特性から導き出された要素で、ヒューマンファクターとヒューマンエラーは密接な関係にあります。

 

ヒューマンファクターは錯覚・不注意・近道行為・省略行為など4つの要素があり、これらの特性がヒューマンエラーを引き起こすきっかけとなってしまったりヒヤリハットの原因となったりします。

ヒューマンファクターを知る事で、ヒューマンエラーの対策をとる事ができるのですね!

 

リスクファクター

リスクファクターは言葉のとおり、リスクの中で特に重要な要因となるものを指します。

危険因子と訳される事が多いですね。ビジネスでは、障壁になる可能性のあるものなどをリスクファクターと言います。

 

またリスクファクターは日常生活でもよく使われる言葉で、身近な使用例でいえば、『糖尿病は脳梗塞のリスクファクターだ』なんて言い方もします。

この場合の用法は医療業界での使用法がそのまま一般化したものです。

 

医療業界では、病気や疾患の発症を引き起こすリスクのある要素のことをリスクファクターと言います。肥満や糖尿病がよくリスクファクターとして挙げられます。

 

金融業界で使われるファクター

金融業界ではファクター投資やファクターモデルなど、投資関連用語としてファクターがよく使われます。

主に資産運用で生じるリスクやリターンに対して影響のある要因を説明する際に使います。

 

ファクターと似たビジネス用語

 

ファクターと似ていているビジネス用語に『エレメント』や『コンポーネント』があります。

ファクターとどう違うのか、順に見ていきましょう。

まず『エレメント』は英語のelementが語源の外来語で要素・成分などを意味します。

 

ファクターにも要素という意味があるので混同しがちですが、エレメントが指す要素は元素や構成物など、そのものを作り出しているものを指す事が一般的です。

対してファクターは要素の中でも対象物を象徴するような重要な要素といったニュアンスが含まれます。

 

物質的な要素はエレメント、抽象的な要素はファクターといったイメージを持っていると使い分けしやすいですね。

『コンポーネント』も同じく外来語で、オリジナルは英語のcomponentです。構成部品・構成要素といった意味を持ちます。

ちなみにオーディオコンポのコンポはコンポーネントの短縮系です。

 

さて、コンポーネントは意味を見てもわかるようにエレメントに近い使われ方をします。

対象物を構成する要素や部品となるもの全般を指す言葉で、特にIT業界や機械工業・自動車工業などの業界で使われる言葉です。

 

重要なファクターといった場合は、モノよりも事柄を指す事が多いですが、重要なエレメント・重要なコンポーネントといった場合は、その対象物を構成するために大切な物やシステムなどを指していると考えましょう。

 

まとめ

 

ビジネスにおけるファクターの使われ方、理解できましたか?

直訳できる言葉なので、慣れてしまえばわかりやすいビジネス用語ですね。

単純なビジネス用語もきちんと理解することでKGIやKPIなど複雑なビジネス用語の理解に役立ちますよ!

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