『ビル管理』資格取得に実務経験は不要??

『ビル管理』資格取得に実務経験は不要??

「ビル管理の資格って実務経験なしでも取れるの?」「実務経験がなくてもビルメンテナンス業界で活躍できるかな?」そう思う方もいるのではないでしょうか。

 

実際、実務経験がなくても取得可能なビル管理関連の資格は多数存在し、初心者でも業界でのキャリアを積むことができます。

 

この記事では、実務経験なしで取得できるビル管理の資格の種類、資格取得のメリット、そしてビルメンテナンス業界でのキャリア形成について詳しく解説していきたいと思います。

 

ビル管理の仕事に資格は必要??

 

ビル管理の仕事は多岐に渡ります。

ビル管理の仕事を大きくみた時に、必ず資格が必要な業務と必要ではない業務に分かれます。

 

そのため、資格がなくてもビル管理の仕事に就くことは可能です。

 

しかし、資格があることでキャリアアップの道がひらけることや、給与UPに繋がることもあるので、ビル管理の仕事でバリバリやっていきたい!と思うかたは資格を取得は必要になります。

 

ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)の資格は実務経験が不要?

 

結論からお伝えすると、ビル管理士は実務経験が無くても資格取得が可能です。

ビル管理士の資格取得には2パターンの取得方法があります。

 

ビル管理士資格:実務経験がない場合

実務経験がない場合は、講習会を受講することで、ビル管理士になることができます。

 

講習会を受講するために学歴や取得免許の種類によって、実務経験が免除されることになるので、講習会を受けるだけでは、ビル管理士になれない場合もあるので、注意が必要です。

講習会を通じたビル管理士資格の取得方法

ビル管理士資格を獲得する代替的なアプローチとして、建築物環境衛生管理技術者の講習会を受講する選択肢があります。

この講習会では、合格するために必要な101時間の授業を受けることが求められます。

 

試験に比べて手軽に感じられるかもしれませんが、受講資格の要件は厳格であり、さらに高い受講料や長時間の講義が必要です。

 

そのため、この方法は多忙な職業人にとっては挑戦的なものとなり得ます。

 

受講資格の要件

ビル管理士資格の講習会受講資格には、主に「学歴と実務経験年数」と「免許と免許取得後の実務経験年数」の2つのカテゴリがあります。

 

たとえば、大学で理学などを学んだ後に建築物の維持管理に1年以上従事した人や、第三種電気主任技術者の免許取得者が同様の実務経験を積んだ場合などが該当します。

 

具体的な要件は日本建築衛生管理教育センターで確認することができます。

 

講習会のカリキュラムと内容

講習会は7つの科目で構成され、合計で101時間の授業が行われます。

これには、建築物衛生行政、建築物構造、環境衛生、空気環境調整、給排水管理、清掃、害虫防除などが含まれています。

 

募集人数には限りがあり、席が埋まり次第締切られるため、興味がある方は早めの申し込みが推奨されます。

建物環境衛生管理技術者講習会の受講資格一覧

 

区分 学歴又は免許等 経験年数 実務経験の内容
1 大学卒業(理学、医学、歯学等) 1年以上 建築物の維持管理に関する実務
2 短期大学・高等専門学校卒業(理学、医学、歯学等) 3年以上 同上
3 高等学校卒業(工業関連学科) 5年以上 同上
4 その他の学科卒業 5年以上 同上、及び指導監督経験
5 医師(一部除く)、一級建築士等 不要 同上
6 第一種・第二種冷凍機械責任者免状 1年以上・2年以上 建築物の維持管理に関する実務
7 臨床検査技師免許 2年以上 同上
8 第一種・第二種・第三種電気主任技術者免状 1年以上・1年以上・2年以上 同上
9 特級・一級ボイラ技士免許 1年以上・4年以上 同上
10 衛生管理者免許 5年以上 常時1,000人以上労働者の衛生管理
個別認定 厚生労働大臣認定 同等以上の知識及び技能

 

参考資料:建物環境衛生管理技術者講習会 受講一覧表

完全に実務経験が不要な場合は、医師や一級建築士など、高度な資格保持者に限られます。

 

ビル管理士の資格:試験を受ける

おそらく、長期間の講習や費用を考えると実務経験を重ねて試験を受ける方がほとんどだと思います。

 

建築物環境衛生管理技術者試験

ビルメンテナンス業界でキャリアアップを目指す方には、「建築物環境衛生管理技術者」資格取得がお勧めです。

この資格を取得する方法には、試験を受ける方法と、講習会を受講する方法があります。

 

試験で資格取得

「建築物環境衛生管理技術者」の資格を試験で取得するには、日本建築衛生管理教育センターが提供する試験に合格する必要があります。

 

しかし、受験資格は誰にでも開かれているわけではなく、特定の実務経験が求められます。具体的には、環境衛生管理に関わる業務で2年以上の経験が必要です。

 

試験の対象となる施設には映画館、図書館、百貨店、事務所、公民館、博物館、ホテルなどが含まれます。

これらの施設において、空調、給排水、清掃、廃棄物処理などの業務を経験している必要があります。

 

ただし、倉庫や工場など特定の施設は対象外です。試験内容は建築物の衛生管理に関する幅広いトピックをカバーしており、合格率は比較的低めです。

 

まとめ

 

今回は、ビル管理士になるためには実務経験が必要なのかについて紹介しました。

 

医師や一級建築士などの資格を持つ人に関しては、実務経験は必要ありませんが、それ以外の方は実務経験が必要になります。

 

ビル管理士の資格を取得しておくとビルメンテナンス業界で働く上では大きなメリットとなりますが、ビル管理士の取得を目標にしながらもう少しハードルが低い資格取得から始める方がおすすめです。

 

ビルメンテナンス業界で働くおすすめ資格については以下で紹介しています。

ビルメンの資格を徹底網羅!『清掃』『設備』『警備』あなたが目指すビルメンの資格とは!?

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