今回は、カーボンニュートラルを実現するために日本ができることについて紹介します。

実際に日本の電力の70%以上を火力発電で行っています。

今後、カーボンニュートラルを実現するために日本は何ができるのか？

どんな解決方法があるのかをお伝えいたします。

日本のカーボンニュートラルの現状

カーボンニュートラルとは分かりやすくお伝えすると、温室効果ガスを削減することです。

この温室効果ガスは以下のようになります。

 

温室効果ガス早見表

ガスの種類	特徴	主な排出源	削減方法
二酸化炭素 (CO2)	地球温暖化の主要原因	化石燃料の燃焼	再生可能エネルギーの活用、省エネルギー技術の導入
メタン (CH4)	天然ガスの主成分、容易に燃焼	稲作、家畜、廃棄物の埋め立て	廃棄物の適切な処理、農業方法の改善
一酸化二窒素 (N2O)	安定した窒素酸化物、害は少ない	燃料の燃焼、工業プロセス	工業プロセスの最適化、排出ガスの管理
フロン類 (CFC、HCFC類)	オゾン層破壊物質、強力な温室効果	スプレー、冷却剤、半導体洗浄	代替物質の使用、リサイクルシステムの導入
フロン類 (HFCs)	オゾン層破壊しないが、強力な温室効果	スプレー、冷却剤、化学製造	代替フロンの使用、リーク検出・修理
フロン類 (PFCs)	炭素とフッ素の組み合わせ、強力な温室効果	半導体製造	排出ガスの回収・再利用、代替技術の開発
フロン類 (SF6)	硫黄とフッ素の組み合わせ、非常に強力な温室効果	電気の絶縁体	代替ガスの使用、漏洩防止対策

温室効果ガスの具体的な対策方法

1. 二酸化炭素 (CO2): CO2削減の一例として、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの活用が挙げられます。また、ビルや家庭でのLED照明への交換など省エネルギー技術の導入も効果的です。
2. メタン (CH4): メタンの排出を減らすためには、廃棄物処理場でのガス回収システムの導入や、農業分野での水田の管理改善が有効です。
   例えば、家畜の飼育方法を見直し、メタン発酵を減少させる取り組みが行われています。
3. 一酸化二窒素 (N2O): 工業プロセスの最適化や排出ガスの管理により、一酸化二窒素の排出を減少させることができます。例として、自動車の排気ガス処理技術の改善が挙げられます。
4. フロン類 (CFC、HCFC類): 代替物質の使用やリサイクルシステムの導入により、これらのガスの排出を削減します。例えば、CFCの代替として、より環境に優しい冷媒の使用が進められています。
5. フロン類 (HFCs, PFCs, SF6): これらのガスの削減には、代替フロンの使用やリーク検出・修理、排出ガスの回収・再利用などが有効です。
    

   半導体製造工程での代替技術の開発や、電力供給システムでのSF6に代わるガスの使用が進められています。

 

これらの具体例を通じて、温室効果ガスの削減は多角的なアプローチが必要であり、各種ガスの性質と排出源に応じた対策が求められます。

カーボンニュートラルについては以下で詳しく解説しています。

カーボンニュートラルがおかしいと言われる理由

カーボンニュートラルのメリットとデメリットとは？

日本のカーボンニュートラルの課題

日本が一番大きな問題は、電力の発電のために化石燃料を使用していることです。

そのため、日本は再生エネルギーを増やす必要があります。

日本の現在のエネルギーは以下で紹介しています。

 

（日本の今後）原子力発電はCO２を出さないのか？日本と世界の割合

日本の火力発電所の発電量の割合が問題点だらけの真相？

日本の自動車のCO２排出削減目標とは？海外との違い

 

実際に日本の火力発電は、優秀な装置により、有害な物質の９割を抑えることができています、

 

しかし、世界からは再生エネルギーではないということで評価されていません。

 

逆にノルウェーは電気自動車の普及率が80%を超えておりカーボンニュートラルが進んでいると言われています。

 

しかし、実際ノルウェーは自国の化石燃料を海外に販売してその資金でカーボンニュートラルを推進しています。

 

これは、例えるなら

自分の家の前のゴミを近隣に撒き散らして、自分の自宅周りだけを綺麗にしていると言っても変わらない状況です。

 

結局は、日本叩きをしたいような政策であると言えます。

ノルウェーがやらかしたことに関しては以下で詳しく解説しています。

 

『CO2４０倍！？』EUのEV先進国：ノルウェーが犯した最大のミスとは？

 

日本がカーボンニュートラルを実現するためにできること

 

世界からは、いつも叩かれることが多い日本ですが、資源が少ない日本だからこそ、できる取り組みや進化があります。

日本が現在カーボンニュートラルの実現のために取り組んでいることには以下の内容があります。

日本独自の取り組み一覧

水素ホウ素核融合反応がヤバい！放射能が出ない無敵の核融合誕生！？

水エンジンはトヨタじゃない？なぜ水で車が動くのかをわかりやすく解説

『タンク発明』東大の水素の集め方がすごい⁉️日本が資源国になる！？

デメリットはあるのか？→メタネーションの活用事例や課題とは？

潮汐力発電のデメリットメリットとは？特徴や仕組みについて

日本のDXエネルギー革命: アンモニア火力発電の新時代

 

ホンダが日本のカーボンニュートラルを変える？

出典参考：YouTube

ホンダによる革新的な燃料開発

ホンダが開発したカーボンニュートラル燃料は、地球温暖化問題に対する有効な解決策として注目されています。この新しいタイプの燃料は、化石燃料の燃焼に伴う二酸化炭素排出を削減することで、自動車産業の持続可能性を高めることを目指しています。

 

F1レースへの影響

F1モータースポーツでは、2026年から全車両が100%持続可能な燃料を使用することが義務付けられており、ホンダの燃料開発はこの分野における大きな進展を示しています。

F1の技術革新は、一般車両のエネルギーシステムや空力設計にも応用され、自動車業界全体の進化に寄与しています。

 

カーボンニュートラル燃料の特徴とメリット

ホンダのカーボンニュートラル燃料は、二酸化炭素と水素の組み合わせで作られており、燃焼時にも大気中のCO2量を増加させません。

この燃料は、従来のエンジンとインフラをそのまま利用可能であり、高エネルギー密度を持つため、大型車や航空機にも利用できる利点があります。

 

カーボンニュートラル燃料の今後の展望

カーボンニュートラル燃料の大量生産と実用化が進むことで、脱炭素社会への移行が加速します。

各国が2050年までにカーボンニュートラルを実現する目標を掲げており、この燃料技術の普及と発展は、その目標達成に不可欠な要素となるでしょう。

このように、ホンダのカーボンニュートラル燃料や、トヨタの全個体電池や水素自動車など、世界を牽引してきた日本企業はカーボンニュートラルの実現のために、新しい取り組みを行っています。

 

おすすめ記事：水で石油が作れる？

いつ登場？人工石油で日本のエネルギー問題が解決⁉️電気代が０になる夢の話

こちらで解説している人工石油は水と二酸化炭素で石油を作るというものです。

 

種油を作るために一番初めに石油を使用しますが、それ以降は水と二酸化炭素だけで石油が作れるようになります。

 

もしこれが実現すると１リットルあたり、10円前後で生産できるようになります。

 

更に排出された二酸化炭素をまた使用するので、使用と排出が相殺されることで排出量が実質０になるという夢のようなものです。

 

今後、社会実装されるのが楽しみですね。

 

まとめ

今回は、日本はどのようにしてカーボンニュートラルを実現するのかについて紹介しました。

 

日本は昔から資源が乏しかったことで、創意工夫を行ってきました。

 

現在のカーボンニュートラルの課題もきっと私たち日本人なら解決できると信じています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。