今回は、EVは本当にカーボンニュートラルの実現に必要なのかについて解説いたします。
実際多くの国でカーボンニュートラルのためにEV車が導入されています。
しかし、自動車メーカーでTOPであるTOYOTA頑なにEVシフトを拒んでおり、全方位戦略から切り替えることはありませんでした。
結果最近では、全自動車をEVにするのは無理なのでは?という空気が流れています。
実際に何が全自動車をEV化にすることが難しいのか?
本当にEV化はカーボンニュートラルのためになるのかについて紹介いたします。
現在のEV普及率が一番高い国
世界で一番EVの普及率が高いのはノルウェーで実に88%ものシェアを誇っています。
日本は1.42%であるのでノルウェーの電気自動車の普及率が極めて高いことがわかりますね。
ノルウェーのEV化から見えてくる問題
充電スタンドの不足
急速充電でも15分〜30分が必要であり、日本の20倍もの電力スタンドがあったとしても十分ではないようです。
電気代の高騰
元々電気代が高いノルウェーですが、2023年に入ってからは充電の電気代がガソリンの金額を上回る状況が続いており、生活している人々からすると、EV車のメリットが少ないことも挙げられます。
また、寒くなるほど電力が効率的に使えなるため、ノルウェーで電気自動車に乗ると、暖かい国よりもコストが上がることになります。
廃車の問題
中国では度々取り上げられる電気自動車の墓場ですが、事実バッテリーが寿命を迎えた後の廃棄方法が現在はまだ確立されていません。
ガゾリン車の場合、分解して再利用することが可能ですが、バッテリーの場合再利用の方法が現在はなく、地中に埋めることしかできません。
しかし、バッテリーに含まれる有害物質が地中に溶け出すことにもなり、環境破壊にもつながる可能性があります。
資源の枯渇
過去に、地球にあるレアメタルの量がEV車の普及により急速に失われています。
そのため、限りある資源を消費し切ってしまうのも時間の問題になります。
結果、現在電気自動車の販売価格が高騰しており、少なくともこれが安価になることは難しいのではないでしょうか?
TOYOTAが反対した理由
TOYOTAは早い段階からEV自動車の普及については懐疑的でした。
おそらく、一時的には普及することは考えたれてもその計画が破綻することに気づいていたのではないかと思います。
そもそも、電気自動車の前に電気バイク(現在の電動キックボードのようなもの)が中国では普及していました。
しかし、私が聞いた2018年ごろには禁止されているとの話がありました。
理由は、バッテリーの廃棄方法がないからということでした。
この時点で、中国は電気自動車に先がないことは知っていたのではないでしょうか?
ただ、ビジネスチャンスがある、欧州よりも安価に提供ができることができたことで電気自動車産業に参入したのでしょう。
最近日本にもBYDが参入したことで、少し話題となっていましたが、結局日本人は購入しないのではないでしょうか?
TOYOTAの水素と全個体電池に期待が集まる
TOYOTAは完全EVシフトを行わず、常に全方位戦略を行なっていました。
結果、過去の内燃機関を使用できる新しい水素エンジンを開発しました。
出典:YouTube
いよいよ、オーストラリアで実証実験が始まり、そう遠くない未来で水素自動車が実用されるのではないでしょうか?
EVより水素自動車がカーボンニュートラルを実現する?
EVのデメリットは、バッテリーの処理方法が確立されていない。
EV車を生産する過程で、二酸化炭素を排出している。
大きくこの二つが課題になります。
水素自動車は、水素で発電できるようになるためゆくゆくは過程でも使用できるようになると言われています。
また、燃焼後も水になるので二酸化炭素の排出の課題もクリアできています。
他にも水素がなくなることはないので、電気自動車よりも環境に配慮されていることがわかります。
まとめ
EV車はカーボンニュートラルを実現するのかについて紹介しました。
一つ一つEVの課題をみていくと、EVがカーボンニュートラルの実現には適していないことがわかります。
特にノルウェーは水力発電で国内の電力を供給していますが、国内の天然ガスは海外に販売しており、間接的にはCO2を増加させることになります。
持続可能な社会の実現を考えるとEV車では実現が難しく、やはりTOYOTAの水素自動車や、人工石油で動く車が市場に出回るとゼロカーボンの実現も不可能ではないかもしれません。