ビジネスにおいて成功するには、明確な目標設定が非常に重要です。KGIやKPIを設定することによって、目標達成への道筋を可視化させましょう。
KGI達成のキーとなるKPIについて、今日は解説していきたいと思います!
KPIの意味、KGIとの違いとは?
KPIを理解するには、KPIの意味やKGIとの違いを知らなくてはいけません。
まずKPIとは、Key Performance Indicatorの略で、直訳すると Key = 重要 Performance = 業績評価 Indicator =指標、日本語では『重要業績評価指標』となります。
日本語で『パフォーマンス』というと、どうも「パフォーマンスを披露!!」のように演技や演奏のイメージが付いていますが、パフォーマンスには「実行・出来栄え」と言った意味もあるんです。この場合はそちらの意味で使われていますね。
続いてKGIは、Key Goal Indicatorの略で、直訳するとKey=重要 Goal=目標 Indicator=指標となり、日本語にすると『重要目標達成指標』となります。
つまり両方同じ指標でも、「重要なパフォーマンス」を表すのか「重要なゴール」を表すのかの違いがあるわけですね。
指標(Indicator)とは…
indicator = 指標というのは、「ものごとを測るための目印」です。マーケティング用語としてよく使われます。物事を定量的に見ることで、視覚化する効果があります。
※定量的とは…物事の状態を連続した数値の変化で捉えること。
KPIを設定する時の考え方
では、意味がわかったところで、使い方を理解しましょう!
ざっくり説明すると、KPIはKGI達成のための小さなゴールです。KGIは最終目標達成のための指標、KPIはKGI達成のための指標、ということですね。
たとえば、「スタイルを良くしよう」と目標を掲げた時に、「1年後までに体脂肪率を○○%にする」というのがKGIで、「体重を〇〇kg減らす」「内臓脂肪を〇〇%減少させる」といったのがKPIです。
KGIは目標達成に向けての『ゴール』を数値で表すもの、KPIは『ゴールを達成するためにすべきこと』を数値で表しています。KPIを達成していくことでKGIの達成に近付く事が出来ます。
KPIの設定に役立つKPIツリー
KPIの設定には、KPIツリーを使うと視覚的にも理解しやすくなります。まずはツリーの頂点になるKGIを設定します。
KGIを設定したら、KGIを達成する為に必要なプロセスを数値化しKPIに設定します。
ここでのコツはKPIの和が、KGIで設定したものとイコールになるよう設定することです。
どういうことかと言うと、KGIが「売上額〇〇万達成」、KPIを「受注数a達成」「顧客単価b達成」に設定した場合、受注数a×顧客単価b=売上額〇〇万になりますよね。
KPIを四則演算した和がKGIになるよう設定しましょう。
「SMART」モデル
「SMART」モデルとは、KGIやKPIを設定する時に参考にしたい考え方の法則です。以下の5つの成功要素を表しています。
- Specific:具体的である
- Measurable:計測可能である
- Achievable:達成可能なものである
- Relevant:関連で適切である
- Time-bound:期限が明確である
以上の5つを頭に置きながら、KGI・KPIを設定しましょう。
KPIの成功例・事例集
KPIは古くから大小さまざまな企業で取り入れられてきました。
例えば丸井デパートで知られる株式会社丸井グループでは、顧客を増やす為に来店比率が高い「女性客」に着目したKPIを設定しました。
女性客の接客に適している女性社員が活躍しやすい職場を作ることで、女性客の集客率や満足度も上げられるという考えです。
そのために設定したKPIは「女性活躍浸透度」「女性の上位職志向」で、それらの指数向上が産休後も復職しやすい職場作りにつながり、業績向上だけでなく、企業全体のイメージアップにもつながりました。
また、トヨタが古くから取り入れているKPIの活用方法「トヨタ生産方式」というものがあります。
それは、KPIを設定することで可視化をはかり、日々の業務の改善にいかすこと、またKPIを公表することで、自社の事業内容の方向性を社会に示すことができています。
各社のマーケティング戦略を知り、分析する事でもKGIやKPIを知る事が出来ます。競合他社や目標とする組織のマーケティング戦略を分析して取り入れるのもひとつの作戦です。
まとめ
KGIやKPIの設定・活用方法について説明致しました。目標を明確に設定し、数値化する事で成功へのプロセスが見えてきます。
ビジネス成功の一歩を踏み出す為に、自社にあったKGIと KPIを設定しましょう!
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