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ビルメン3種の神器とは?順番や難易度についても紹介!

ビルメン3種の神器とは?順番や難易度についても紹介!

「ビルメン3種の神器って何?」「ビルメンテナンス業界で成功するためにはどんな資格が必要なの?」 そう思う方もいるのではないでしょうか。

 

ビルメンテナンス業界での活躍には、「第二種電気工事士」「2級ボイラー技士」「危険物取扱者乙種4類」の「ビルメン3種の神器」と呼ばれる資格を取得することが推奨されます。

 

今回は、ビルメン3種の神器の各資格の概要、取得方法、そしてこれらがビルメンテナンス業界でなぜ重要なのかについて詳しく解説していきます。

 

ビルメン3種の神器:4点セットの上位資格とは?

ビルメン4点セット

第2種電気工事士:ビルメンテナンスの基本

第2種電気工事士資格は、ビルや施設の電気設備を扱う際に不可欠です。

この資格を持つことで、一般的な住宅や商業施設での600ボルト以下の電気工事が可能になります。

 

筆記と技能の両試験で、それぞれ約60%、70%の合格率を誇り、資格取得者には平均5,000円の手当が支給されることが一般的です。

 

2級ボイラー技士:エネルギー管理の専門家

2級ボイラー技士は、ビル内の大型ボイラーを管理するための重要な資格です。

この資格を有することで、ボイラーの運用と保守が可能になります。

 

合格率は約55%で、資格を持つ者には平均3,000円の手当が支給されます。

 

危険物取扱者 乙種4類:安全管理のエキスパート

危険物取扱者乙種4類資格は、消防法に基づく危険物の取り扱いを可能にします。この資格を取得することで、危険物取扱者としての資格が得られます。

 

筆記試験のみで、合格率は30〜40%とやや難易度が高いです。

資格手当は平均1,000円程度です。

 

第3種冷凍機械責任者:冷却システムの管理者

第3種冷凍機械責任者は、冷房システムを含む冷凍機械の保守・管理を行う資格です。

ビルメンテナンスにおいて重要な役割を果たします。

 

合格率は30〜40%で、資格取得者には平均3,000円の手当が支給されます。

ビルメン4点セットは以下で詳しく解説しています。

 

ビルメン4点セット?実は8点セットとも呼ばれる?

ビルメン3種の神器とは?

 

ビルメン3種の神器の早見表

資格名 概要 取得方法 勉強時間 取得難易度 おすすめ度
第三種
電気主任
技術者
(電験三種)
事業用電気工作物の保安監督を担う責任者。上位資格に第二種、第一種がある。 筆記試験合格または学歴+実務経験による認定 500~1000時間 5
建築物環境
衛生管理
技術者
(ビル管理士)
特定建築物の衛生管理を担う。3000m2以上の建物で選任義務あり。 筆記試験合格または指定講習受講 200~400時間 5
エネルギー
管理士
(エネ管)
大量エネルギー使用施設の管理・省エネ改善を担う専門家。 筆記試験合格または指定講習受講後の試験合格 300~1000時間 3

ビルメン3種の神器を取得した年収

ビルメン3種の神器を取得した方の年収は、350万円〜600万円ぐらいの年収のようです。

かなり開きがあるのは、地方勤務や系列系、独立系ビルメンによって給与が大きく異なることが考えられます。

 

また、だいたいビルメン業界の課長クラスで年収が400〜500万円ぐらいのようです。

 

ビルメン3種の神器を持っている人の割合

 

第三種電気主任技術者の所持率:20%前後

建築物環境衛生管理技術者:20%前後

エネルギー管理士:10%前後のようです。

 

なので、一番低いエネルギー管理士が10%からも、全て所持している人は10%以下ということが予想されます。

 

ビルメン3種の神器とその他の資格手当

資格名 資格手当(独立系) 資格手当(系列系)
第二種電気工事士 2,000円またはなし 4,000円
第一種電気工事士 4,000円またはなし 5,000円
第三種冷凍機械責任者 2,000円またはなし 2,000円
第二種冷凍機械責任者 4,000円またはなし 5,000円
冷凍空調技士 3,000円またはなし 4,000円
危険物乙類 1,000円またはなし 1,000円
危険物甲類 2,000円またはなし 2,000円
消防設備士乙類 1,000円またはなし 1,000円
消防設備士甲類 2,000円またはなし 2,000円

 

電験3種(第三種電気主任技術者)

 

電験三種は業務独占資格

業務独占資格

業務独占資格とは、特定の職業に関して、その業務を行うことが法律によって資格を持つ者に限定されている国家資格の一種です。

 

この資格を持たない者がその業務を行うことは法律で禁止されており、違反した場合には罰則が科されます。

 

例えば、医師法においては、医師でなければ医業を行ってはならないと定められています(医師法第十七条)。また、医師でない者が医師と称したり、医師に紛らわしい名称を使用することも禁止されています(医師法第十八条)。

 

これらの規定に違反した場合、三年以下の懲役または百万円以下の罰金、あるいはその両方が科されることになっています(医師法第三十一条)。

 

このように、業務独占資格は、特定の職業においてその業務を行う権利が資格を持つ者に限定されているもので、無資格者がその業務を行った場合、法律により厳しい罰則が課されることが特徴です。

 

医師、看護師、診療放射線技師などがこの業務独占資格に該当します。

 

名称独占資格との違い

名称独占資格は、特定の職業の名称を使用する権利が資格を持つ者に限定されているもので、資格がない者がその名称を使用することが禁止されています。

 

しかし、名称独占資格では、資格がなくてもその職業の業務を行うこと自体に罰則は設けられていないことが、業務独占資格との大きな違いです。

情報参考元:文部科学省HP

電気工事士と電験三種の違い

電気主任技術者

電気主任技術者は、事業用の電気設備における保安監督者としての重要な役割を担います。

電気主任技術者は、電気工事士の作業を監督し、電気設備の安全と効率的な運用を確保する責任があります。

 

電気工事士

一方、電気工事士は、主に家庭や小規模な商業施設の電気工事を担当します。

電気工事士は電気主任技術者の指示のもと、電気設備の設置やメンテナンスを行います。

 

二つの収入の違い

電気主任技術者は、高度な専門知識と責任の大きさから、電気工事士よりも高い収入を得ることが一般的です。

 

2019年の厚生労働省の統計によると、電気工事士の平均年収は約472.5万円であり、電気主任技術者はこれを上回る収入が期待できます。

 

電験三種を取得方法

2023年度電験三種試験の概要

電験三種試験は、電気技術者としての基礎知識と技能を認定する国家資格です。

2023年度の試験では、誰でも受験可能で、申込みはオンラインと郵送の両方で行えます。

 

試験は全国の47都道府県で実施され、理論、機械、電力、法規の4科目から成り立っています。

科目ごとに合格すれば、3年間その合格が有効です。

 

電験三種試験の合格率

電験三種試験は、その難易度の高さから合格率が低いことで知られています。

令和4年上期試験では、全国平均合格率は8.3%でした。

 

しかし、試験の機会が年2回に増えたことで、合格のチャンスも広がっています。

 

電験三種試験の受験ポイント

電験三種試験では、受験資格に制限がなく、誰でも挑戦できます。申込みはインターネットまたは郵送で行い、試験料を支払った後、受験票が郵送されます。

 

試験は、理論、機械、電力、法規の4科目から構成され、各科目の詳細な出題範囲と問題数、配点、試験時間は公式サイトで確認できます。

 

電験三種の試験に導入されたCBT方式とは?

2023年度から、電験三種試験にはCBT(コンピュータベースのテスト)方式が新たに導入されました。

 

この方式では、受験者はコンピュータ画面上で問題を解答します。この変更により、受験者はより柔軟に試験日時と会場を選べるようになりました。

CBT方式の導入は、電気主任技術者の人材不足を解消するための一環です。

この方式は、新型コロナウイルス感染症対策としても有効で、他の資格試験でも採用されています。

 

ただし、試験の難易度は変わらず、科目別合格制度の有効期限も3年間のままです。

 

CBT方式のメリットと注意点

CBT方式の導入により、受験者は自分に合った日時と会場を選べるようになりました。

しかし、コンピュータを使用するため、事前に操作に慣れておくことが重要です。

 

また、試験が年2回になったことで、合格のチャンスが増え、スケジュール管理がより重要になります。

 

受験者数の変動と合格率の動向

CBT方式の導入にもかかわらず、受験者数は近年で最も少ない下期試験と比較しても減少しました。

しかし、試験機会が年2回に増えたことで、合格率は16.6%に上昇しました。

 

次回の試験は3月に予定されており、受験者は記憶が新しいうちに挑戦することが可能です。

詳細は以下より確認いただけます。

一般財団法人:電気技術試験センター

 

エネルギー管理士

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エネルギー管理士試験の概要

エネルギー管理士試験は、熱と電気の分野に分かれており、それぞれの受験料は17,000円(税別)です。

 

試験は全国の特定地域で行われ、2023年度は北海道から沖縄県までの10箇所で実施される予定です。

 

ただし、試験会場の選択はできませんので、注意が必要です。

 

受験資格に特別な制限はありませんが、免許取得には1年以上の実務経験が求められます。

 

エネルギー管理士の合格率

令和4年度のエネルギー管理士試験の合格率は33.9%で、3人に1人が合格する難関試験です。

この資格は、しっかりとした準備と対策が必要な高難易度の試験と言えます。

 

エネルギー管理士の受験ポイント

試験はマークシート方式で、熱分野と電気分野の両方から出題されます。

 

合格基準は各課目の60%以上の得点です。また、試験課目の免除制度もあります。

 

試験時間は電気分野と熱分野に分かれ、それぞれの課目に応じて80分から110分の時間が設けられています。

 

特に電力応用や電気設備及び機器のような難易度の高い課目は、110分の試験時間が与えられています。

 

エネルギー管理士試験の勉強は、熱分野と電気分野に分けて行うことが重要です。

 

熱分野では、過去問題の傾向を分析し、基本的な熱力学や流体力学の知識を深めることがポイントです。

 

電気分野では、電気主任技術者試験の内容を参考に、基礎から応用までの幅広い知識を身につけることが求められます。

 

また、実際の試験では、HBの鉛筆を使用するため、事前に準備しておくことが大切です。

参考情報元:ECCJ HP

 

ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)

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ビル管理士試験の概要

2023年、ビル管理士の国家試験は10月1日に全国の主要都市で開催されます。

 

この試験は、建築物の衛生管理に関わる専門知識を問うもので、空気環境、給排水管理、清掃、害虫駆除など、7つの科目で構成されています。

受験資格は、特定の建築物で2年以上の環境衛生管理の実務経験が必要です。

対象となる建築物には、事務所、店舗、学校、ホテルなどが含まれ、倉庫や工場などは対象外です。

 

詳細は日本建築衛生管理教育センターのウェブサイトで確認できます。

受験申込みはインターネットまたは郵送で行うことができ、受験手数料は13,900円です。

申込みに必要な書類は、指定のウェブサイトからダウンロード可能です。

 

ビル管理士の合格率

合格には、全問題の65%以上の正答と、各科目の40%以上の正答が必要です。

合格率は年によって異なりますが、一般的には10~20%程度です。

 

特に「建築物の構造概論」や「ねずみ、昆虫等の防除」は難易度が高いとされています。

 

ビル管理士のポイント

ビル管理士の資格は、国家試験に合格する以外にも、専門講習を受けて修了試験に合格することで取得できます。

 

この方法は、試験よりも取得しやすいとされていますが、講習期間が長く、仕事をしながらの受講は難しい場合があります。

ビル管理士と合わせて持つと有利な資格には、第二種電気工事士、2級ボイラー技士、危険物取扱者乙種4類、第三種冷凍機械責任者などがあります。

 

これらはビル管理の現場で広く活用される資格です。

情報参考元:日本建築衛生管理教育センター

 

まとめ

 

今回は、「ビルメン3種の神器」として知られる資格

 

電験三種

エネルギー管理士

ビル管理士

 

についてお伝えしました。

 

ビルメン3種の神器がビルメンテナンス業界でどのように役立つのか、そしてそれぞれの資格の取得方法や業務での活用法を解説しました。

 

ビルメンテナンスの分野でキャリアを築くためには、多くの資格があります。

一つずつ資格取得をしていくことで、キャリアアップの道は開かれると思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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